石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

放送機器展に漂う「危機」

2007-11-22 23:20:59 | メディア
 幕張メッセでの「Inter BEE(国際放送機器展)」に妻と出かける。広大な展示会場に、放送・映像・通信に関わる技術が世界中から結集して、実に壮観であった。

 人の毛穴まで見せるか、と思わせるソニーの高解像度カメラ「4K」など。チャップリンがこの場に現れたら、どんな野心で、次の作品を構想したであろうか?

 技術のとめどない躍進に、人の想像力と「制度」がついていってない。そのことの無惨が骨身にしみる現場である。

 家でテレビをつければ、番組が放射する魅力は、明らかに40年前より衰亡している。技術の発達の前で、制作者たちは、どう言い訳するのであろうか?

 あちこちで、取引先同志の「名刺交換」が繰り広げられていた。この「交換」から世界をアッと言わせる陰謀が生まれることを願う。