石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

革命記念日と欧州の知恵

2007-07-15 01:34:30 | 政治
南フランス、ドルドーニュに住む「ニューズ・ウィーク日本版」元編集長、土野繁樹氏からメール 。

 「こちらは長かった”梅雨”が終わり、夏がはじまりました。先週、村の木曜コンサート第一回があり、いよいよ音楽と祭りの季節にはいります。

 今日はフランス革命記念日、テレビで2時間、パレードをじっくり見ました。サルコジ大統領が招待したEUの26カ国軍隊の行進があり、最後は少年コーラス隊がベートーベンの第九を合唱、アラブ系の少年が『シュ-マン宣言』を読むという見事な演出でした。フランス人はシンボルを駆使するのがうまい!」


 早速「シューマン宣言」をネットで検索してみる。当時のフランス外相ロベール・シューマンが1950年5月9日に行った格調高き演説に由来する。その一節・・・

「世界平和は、それを脅かす危険に見合った創造的な努力を傾けることなしに守ることはできない。‥‥ このようにして共同生産性が確立されることにより、単純明解に、フランスとドイツの間のいかなる戦争も想像すらできなくなるばかりでなく、物理的にも不可能になる・・・」

 
 ひるがえって東アジアでは、各国の主権を与託する最高機関の創設という「知恵」を実現しえていない。62年前の戦争に「始末」をつけていない。南京虐殺は「なかった」と日本の閣僚が言えば、中国人が怒るのもムリはない。
 


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