リカルデントをかみながら

社会人受験生のブログおわりました。

センター試験:公民分野の選択

2010年01月04日 17時36分27秒 | センター試験テクニック
また、試験問題評価委員会報告書より。

公民は、現代社会、倫理、政治経済と3教科あり、受験者数的に現代社会が一番人気。
割合としては、倫理と政治経済を足した人数と同じぐらいの受験者がいる。
高校1年の時に現代社会が授業であり、そのまま選択している人が多いからと思われる。

この3教科が理科や地歴と違う点は、どれを選んでも進学後に大きな影響を与えないところ(地歴は関係ない学部多いけど)。
本来は、文学部系統の人は倫理を選択するべきだし、法経済政治学系統の人は政経を選択するべきだけど、まあ構わないね。
俺も昔は心理学科志望で内容的には倫理を選択すべきだったけど、構わず政経選択してきたし・・・

このように気楽な選択科目であるため、センター試験の難易度が選択に与える影響は大きいと思われる。

実際、過去の平均点を見ると、2002年度の政経は問題が難しく、平均点が2001年に比べて10点下がり、公民分野最低となった。
その結果、翌年2003年の政経の受験者は1万人以上、割合にして20%の激減。

2002年の過去問やってみたけど、確かに難しく、非道い問題。
(非道いなと思ったのでこの激減に気がついた次第)
2003年には平均点60点に戻ったので、2004年からは受験者数も元に戻った。

このような、他の科目と違う傾向の中、最近の現代社会の平均点はすこぶる低調。
倫理と政経の平均点が60-70点台なのに対して、現社は50-60点台。
その結果、倫理と政経の受験者は増えている反面、現社は減る一方。
これには作問者も危機感を感じているらしく、平均点を上げる努力をしているようだけど結果は出ていないみたい。

>平均点は6割の前半にかかっているが、もう少し高い結果を目指していたことからすると出題と配点についての再考があってもよいと思われる。
(試験問題評価委員会報告書より)

とのこと。
不勉強の受験者が、高校の授業でなじみがあるから「とりあえず受けてみっか」的に安易に選択しがちな科目だから平均点が低いということもあるので(標準偏差が低いことから推測)、実際の難易度と平均点が一致しない傾向にはあるものの、今年の結果がどうなるか注目。

センター数学IIB:統計のススメ

2009年12月31日 19時21分18秒 | センター試験テクニック
センター試験の数学IIBは、必須問題が2題あり、選択問題が4題中2題選べて、合計4題解く。
選択問題はどれを選んでもよく、一般的には、「数列」と「ベクトル」が選ばれる。
東進のセンター模試も数列とベクトルしか出題してくれないし・・・

数列はある程度点を取らせてくれるのでいいんだけど、ベクトルはやっかいなことが多い。

そこで、ベクトルがどうにもダメなときは統計を選択するという手がある。
問題によっては、5分で10点、10分で15点ぐらい取れるときもある。
100点満点換算で、6分あたり10点を取っていかないといけないので、時間対効果も高い。

統計で満点を狙わないならば、今から対策しても十分間に合う。
対策にはここがおすすめ。
3時間もあればひと通りおさえられる。
あとは過去問演習あるのみ。


もうひとつ、「コンピュータ」という選択問題もある。
見た目は取っつきにくいけど、意外と理解できる。
ただ、新課程の問題は難しい。
基本は理解したけど、実際に過去問解いてみて、やめた。



よいお年を!

センター試験テクニックVol.6 覚えられないものの対処

2009年12月27日 23時38分43秒 | センター試験テクニック
どうしても覚えられないものってあるよね。
たとえば、地図の北と南は分かっても東と西が混乱する、といった。

受験レベルだと、覚えたとしても別の知識とつながらないものはなかなか覚えられないし、優先順位が下がる。

特に生物、歴史といった暗記系科目に多い。
たとえば、長日植物と短日植物のそれぞれの代表例とか、赤血球・白血球・血小板の大きさ・数とか。

混乱を招くのは、A対Bに対立しているものに多い気がする。
作問者も、そうした混乱に乗じて襲いかかってくる。

センター試験に限らないけど、テストで何度かお目にかかってもどうしても覚えられないものは覚えることを放棄する。
その代わり、ルーズリーフや単語帳などに「放棄リスト」を作って、試験の直前、場合によっては当日に集中して覚える。
電話番号を覚えるような感覚で。

センター試験の場合は、よくお目にかかるものは結構あるので、俺は物理と生物、政経を中心にリスト作成中。

物理の場合は、回折格子など、公式を覚えてさえいれば何とかなる単元が結構あるので、それは放棄リストに登録して勉強しないことにする。

生物は、上記の例や、ZO染色体を持つ生物種、耳の構造とか筋肉の仕組みとか、仕組みを覚えるだけで広がりがなく、覚えてもすぐ忘れてしまう単元。

政経は、GDPとGNPといった経済統計の内訳、投資収支・経常移転収支といった貿易収支の内訳。

センター試験で同じ番号が連続する可能性

2009年12月21日 21時28分40秒 | センター試験テクニック
センター試験はマークシート方式。
数学を除く多くの設問で、4,5個の選択肢からひとつ選んでマークするようになっている。
多くても選択肢が8個。

問題を解いていて、222とか、同じ番号が続くと不安になる。
で、同じ番号が続くことが実際にあるかを調べてみた。

ここ数年の解答を調べた結果、3連続は頻繁にあり、4連続同じ番号もあった。
↓具体的な箇所は、反転したら見れます。
平成18年英語(筆記)第6問に、4連続「1」がある。
なので、4連続はあると言える。

注意が必要なのは、5連続はない、とは言えないこと。
いままでなかったからといって、今後もないとは限らない。

2010年センター英語(筆記)の傾向

2009年12月18日 21時53分56秒 | センター試験テクニック
昨日に引き続き、試験問題評価委員会報告書の英語(筆記)の感想。

平均点が6割を切ろうが意に介さず、物理のように「平均点を65点前後にするぞー」といったスローガンも見られず。
(一応目標は6割、つまり120点らしいが)

作問者が気にしていることは一点。

>総得点の高い受験者ほど正答率が高くなる傾向を示した。

という表現が繰り返し現れていることから、正答率云々よりも正解者の得点と正答率に相関が見られるか、問いが適切かどうかに重点を置いているということ。


2008年の問題から。


これ、「この絵を見て、猫の行動の説明に適した選択肢を選びなさい」という4択問題の設問。
「犬の感情がどうなのかよくわからない」という意見が多かったらしく、作問者は反省しているみたい。
猫は怒ってるけど犬は喜んでるような、な意味不明の絵で、俺も面食らった。

もう一つ、2008年の問題。

これは英文がひとつ提示してあり、その内容に適した絵を選びなさいというもの。
こういう幾何学図形は伝統的にあったと思うけど、「問題のための問題」という意見があったらしく、2009年入試では改めたみたい。
より現実に即した、4タイプの橋の絵が使われていた。
幾何学図形問題は簡単だったから好きだったんだけどな~。


また今回、新傾向の問題が1問だけだったことと、内容が高度化していたこととは無関係ではなさそう。

逆に言えば、新傾向の問題は易しめに作ってあるとも想定できる。

問題冊子の初っぱなにある、発音アクセント問題はリスニング導入後試行錯誤が続いており、今度もいろいろ変えてくるんだろうなー。

2010年センターリスニングは易化する?

2009年12月18日 00時00分27秒 | センター試験テクニック
前回に引き続き、「試験問題評価委員会報告書」から。

センターリスニングは2009年度は平均が50%を切った。
これについて、報告書の中で、

>次回にはできるだけ 60%に近い平均点になるよう作問を工夫したい。

とあるので、少なくとも今回以上の難しさにはならないだろう。


他、気になった点は、

>第2問については次年度に向けて特に修正すべき点はないと判断する。

>第3問A 「対話全体の内容から話の結論を導くという問題構成なっているとともに、音声にはない表現を用いて正答が作られている。
>これらのことが主原因となって、難しいと感じた受験者が多かったと予想されるが、真のリスニング能力を問う問題になっている。」との評価をいただいたので、良問ではあるものの、今後多少易しくする必要があると判断した。



とのこと。
第2問は同レベル、第3問は「音声にはない表現の文章が選択肢として提示される」という傾向は同じで、その語彙を易しくする感じかな。

発話スピードについて全く触れられていなかったのが気になったけど、09年と変わらないということだろう。

ドラゴンボールで、悟空が10倍の重力のところで修行したみたいに、俺も10倍とはいわないけど1.5倍速で毎日聴いているから、スピードには対応できるはず。

現在、周1ペースで駿台のリスニング実戦問題集にチャレンジ中。
本番さながらのレベル、形式で6回分収録されており、各問いに対する駿台模試での正答率も書いてあるので自分のレベルを把握しやすい。

センター試験テクニックVol.5 国語は眠気との勝負

2009年12月17日 00時02分34秒 | センター試験テクニック
センター試験1日目のお昼休み後に国語の試験がある。

国語は眠気との勝負。
実際に昼食直後に国語の問題80分を解いてみたら実感できると思う。

少なくとも俺にとっては、眠いと一番パフォーマンスが落ちる科目が、国語の現代文。

眠くて集中力が落ちると、5択を2択に絞ったあと、「んーこれでいっか」と安易な選択をして作問者を喜ばせてしまう結果になる。

(そもそも現代文の選択肢は5~9割の人が2択にまで絞れて、5~7割の人が正解を選択する結果、正答率が2割~7割になるので、2択に絞るまではたいした作業じゃない)

なので、昼ご飯はなるべく少なめに。

といってもおなかを空かせてはそれ自身パフォーマンスが落ちる原因となるので、効果的なのは各休み時間にカロリーのあるものをちょっとずつ食べること

ポイントは、血糖値の上下動を減らすこと。
血糖値の急な上下動は、交感神経・副交感神経に様々な伝令が伝わっていろんな活動がされるから、そうした負荷をかけないように。

でも、緊張のあまり水分を取りすぎないこと。


俺の場合は、9:30の公民タイムから試験があるので、それが終わったらカロリーメイト2本(40g、200kcal)もしくはバナナ1本もしくはヴィダインゼリーforエネルギー(180kcal)でも食べ、11:00からの地歴タイムが終わったらまた食べ、という感じ。

リポビタンDみたいな栄養剤のドーピングも、特に心理的な効果があると思う。
カフェインはいってるし。


眠気は、国語以外は何とかなるべ。

「試験問題評価委員会報告書」をもとに2010年センター試験の傾向と対策

2009年12月15日 21時48分39秒 | センター試験テクニック
センター試験のページに、試験問題評価委員会報告書って言うのが掲載されている。
これは、実施したセンター試験の内容について、高校の先生と学会・塾などの教育関係者が吟味・要望・提案をし、作問者が試験の内容を平均点などから反省するというもの。

読んでみるとなかなか面白く、予想外の点数だった問題とか、来年度は今年より難しくなるかどうかが予想できると思う。


★数学IIBについて

2009年度の数学IIBは時間が足りなく、特に難しかった。

その中でも、第4問のベクトルの計算量が多く、俺も試験場で「・・・無理」と思って統計に逃げた。
こうした難易度について、作問者は傾向を変えるつもりがないようだ。

>今年度の問題に対しては、「数学Ⅱ・数学B」の平均点は昨年度よりわずかに低かったが、50 点台は何とか維持することができた。

>難易度は昨年度と同じと思われる。

>平均点を 60 点に近づける目的のためだけに、問題を易しくすればよいという考え方は適切ではない。


とのこと。
来年も平均点は50点前後になりそうだ。
誘導を増やしたり図をあらかじめ提示したりで解きやすくする工夫をしたいとは書いてある。
60分の限界も感じていて、試験時間を増やすことへの含みも持たしている。



★理科について

理科は平均点や受験者がまちまちであり、それに対してどう考えているのか興味深い。

化学Iは選択者が最も多く、平均点も最も高い(70点弱)。
報告書の内容も自画自賛に終始しており、この調子を続けていくつもりらしいので、来年いきなり難しくはならなさそう

この平均点の扱い方は注意が必要で、高い=問題が簡単とは言えても、低い=問題が難しい、とは限らない。

生物Iは平均点が低い(56点)けど、標準偏差も小さい(化学22に比べて、生物19)。
つまり、平均点に近いところに人が集まっていると言える。

おそらく、文系選択者で「理科、力入れて勉強してないけど、とりあえず受けてみっか。」という人が選択しがちな科目で、選択肢が4-5択がメインなので、直感と山勘を駆使してある程度点が取れる結果、平均点が下がっていると思われる。

地学Iもある程度同じ傾向にあると思う(平均52点、標準偏差19.5)。


で、その生物Iの作問者は、

>時間的な余裕を持って取り組める問題量のバランスを考えていきたい。

>センター試験の性格上、理科各科目の平均点は近接したものが望ましいことは言うまでもない。
>一度それぞれの問題作成部会の方針・見解等のすり合わせを行い、科目間の平均点の較差を是正していく道をつける必要があろう。


2009年の生物の問題は、即答可能な知識問題が少なく、実験考察問題が多くて時間がかかり、大変。
ひとつ目のは、そのことへの指摘を受けての回答。

また、他の理科科目と比べて平均点が低いことは気にしているようだ。
平均点が低いと、結構辛辣なことになるのかもしれない。

実際対策がなされるかは、疑問だ。


物理Iは、何か独特。

>平均点を 60 点以下にはしないようにする。
>平均点が 65 点程度になるよう配慮する。


って書いてあるし。
来年も今年と同レベルだろう。

あと気になる点は、

>いわゆる連動問題を作る必要がある場合は、一つの誤答が他に大きく波及しないよう配慮する。

というところ。
数学は、途中が分からなかったらあとは解けない、という傾向が強く、数学IIBの数列、ベクトルで初めの1問目が詰まったらあとはアウト、というのはありがち。

それに比べて、同じ計算科目でも物理は配慮されているとは感じていた。
意外と、文系の人でも点が取りやすいと思えるけど、どうだろう?
俺はなかなか無理だけど

センター試験テクニックVol.4 地歴Aの選択

2009年11月03日 23時41分46秒 | センター試験テクニック
地歴(地理、日本史、世界史)にはそれぞれAとBがあり、文系の学部はほとんどBが必須となっている。

ただ、理系の学部の場合は東大ですら地理A、日本史A、世界史Aでも受験可能なので、得点が伸び悩んでいる人はこれらの選択も視野に入れたらいいと思う。
いくつかの大学は受験不可能になるから注意が必要だけど。

筑波大医学部、横浜市立大学医学部、東北大医学部などは地歴Bか公民が必須。
このパターンは結構多い。

京大医学部、鹿児島大学医学部は地歴Aどころか公民(倫理、政治経済、現代社会)すら受け付けない。
このパターンは少ない。

で、俺は地歴Aの中で日本史Aしかわからないけど、日本史Bに比べると出題範囲の狭さ(幕末以降)に加えて、難易度が全く違って簡単。
選択肢が、日本史Bなら1940年代前半の出来事の並べ替え、となるようなところが、1900年代前半の並べ替え、ぐらいのゆるーい範囲になるので、出来事の時期を厳密に知らなくても解答可能。

大きなメリットに反して、例年地歴Bに比べてAを選択する人は3%に満たないぐらいなのが不思議。
地歴受験者35万人中、A受験者は1万人、B受験者は34万人程度。

俺のように公民とダブル選択して保険をかけても負担は日本史Bの範囲に比べれは少ないと思われる(個人の感想です)。

日本史Bの問題構成が苦手かつ近現代が得意だから、特にそう思うのかもしれない。

センター試験テクニックVol.3 リスニングつづき

2009年10月09日 22時34分57秒 | センター試験テクニック
センター試験リスニングの問題を2006年から2009年までの4回を通してやってみた感想。
実際に受験した際の点数の変遷は、06年42点→07年40点→08年26点→09年34点。
受験者平均点も06年36点から→33点→29点→24点と年々減少。

今回やってみても、やはり06年は一番簡単だった。
会話がゆっくりで、文意も平易。
設問から会話の内容も想像しやすい。
設問の英語数も少ない。

07年はスピードが上がっているけどそれ以外の難易度は06年と同じ。

08年から傾向ががらりと変わり、本性を現す。
スピードは07年と同じだけど、設問の英語数が増え、内容も複雑化。
英語を聞き取る前にどれだけ設問に目を通しておけるかが勝負になってくる。

09年も同じ傾向なので、今後もこの傾向を維持していくものと思われる。
なので、06年のものはやっても対策にはならず、07年からの3年分が参考になる。