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映画「ラスト、コーション」

2008-02-13 22:33:16 | 映画
[ 2008年2月2日公開 ]
ジャンル:スリラー/サスペンス
製作年:2007年
製作国:アメリカ=中国=台湾=香港
配給:ワイズポリシー
上映時間:158分
R-18

監督:アン・リー
原作:アイリーン・チャン
出演:トニー・レオン/タン・ウェイ
ワン・リーホン/ジョアン・チェン



日本軍占領下の1942年の上海。傀儡政府のスパイのトップであるイーは、かつて香港で出会った女性ワンと再会する。数年前、香港大学の学生だったワンは、抗日に燃える演劇仲間たちとイーの暗殺計画に加わっていた。その時、イーが突然上海に帰ったことで計画は流れたが、レジスタンス活動を行う組織は、上海に戻っていたワンに再びイーの暗殺計画への協力を求める。ワンはイーに近づき、彼の愛人になることに成功。やがて二人は…。(goo映画より)


ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞作

「ブロークバック・マウンテン」でアカデミー賞を受賞したアン・リー監督が、故国中国を撮った作品。
ブローク~でも思ったけれど、心の僅かな動きが、沈黙だったり、微かな衣擦れだったり、視線の絡まりだったりから滲み出る映像は本当に美しいと思います。
戦中の上海、というのは私の好きな題材でもあるのですが、死と背中合わせの時代であり、どこか一線を越えてしまわないと耐え切れない時代でもあります。
そんな中、結局は孤独な女と男が魅かれ合ってしまった悲劇。
筋立ては目新しくないですが、タン・ウェイの初心な大学生から魅力溢れる愛人になる様は見ごたえあり。
トニー・レオンの孤独な勝者が、哀れを誘います。
日本料亭での二人のシーンがその象徴かなと。
結局は誰も幸せにはなれないのが、あの時代の現実ですよね。
それにしても、ワン・リーホンのイライラする優男ぶりはある意味秀逸でしたよ。

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