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懐かし映画館「散りゆく花」(1919年・米)

2005-06-20 23:48:10 | 映画
今日はBS懐かし映画館「散りゆく花」です。D.W.グリフィス監督の無声映画。主演はリリアン・ギッシュとリチャード・バーセルメスです。常々L.ギッシュの作品を見たいと思っていたら「TVガイド」に「L.ギッシュの代表作」とあったので鑑賞。
暴力的な父親に虐待されながら健気に生きる少女ルーシーと、中国から仏教を伝道するために渡英したものの挫折し麻薬に耽る青年ツェンハンが出逢う。ルーシーの美しさに、忘れていた純粋な気持ちを取り戻すツェンハンだが、父親から逃げ出してきたルーシーは父親の元に連れ戻され・・・。
東洋趣味溢れるストーリー。リチャード・バーセルメスが中国人青年を演じているのですが、せっかくのいい男が、わざと目を細めて猫背で歩くので台無し。中国人のイメージってわけですか。父親に殺されたルーシーを自宅に連れ帰り、お経を読み御仏に祈ってから自害するツェンハン。拳銃で父親を射殺するという御仏の教えに背くことをしてしまった懺悔の祈りでしょうか。最初と最後の場面は寺の鐘を衝く僧侶の映像と「この世は諸行無常・・・」という弁士の台詞。この時代はこういう東洋人と白人の悲恋ものが結構つくられていますが、実際見たのは初めてでした。ステレオタイプの東洋人がどれ程いたのかだいたい想像つきますね(笑)。もっと格好良いバーセルメス見たかった。普通に中国服着てもかっこいーと思うのに。L.ギッシュはやっぱり美少女ですね。「西洋の白い花」と映画の中で表されていますが、みすぼらしい服装でも可愛らしいこと。拳闘士の父親に虐待されるのが痛々しい。笑うことも出来なかったルーシーが、ツェンハンに出逢って笑うことを知るのですが、父親に殺され息も絶えようという時に、無理矢理笑顔を作って儚くも散っていきます。もう可哀相でたまらなくなります。L.ギッシュの代表作というのもわかる気がします。
ギッシュ姉妹といえば無声映画で活躍しましたが、ホント美人姉妹です。
今度は美しいドレスを着たL.ギッシュの作品にチャレンジしてみたいです。

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