空手バカなオヤジの日常

新潟の空手道場「空手道新武会」で稽古に励む、空手バカオヤジの徒然記

極真館 全日本青少年・型・壮年大会 その1

2013-05-01 01:10:35 | 空手 大会

 4月28日、29日、埼玉県戸田市スポーツセンターで開催されました、極真空手道連盟 極真館主催の各種全日本大会に出場させていただきました。

 極真館の全日本大会に出場させていただくようになったのは、今から9年前、平成16年からでした。今年は、ちょうど10回目の出場となります。過去9回の大会では、すべての大会で入賞者を出すことが出来ました。「新武会」という、総会員数200人に満たないような弱小団体が、世界に冠たる極真館の全日本大会で入賞者を出すなど、奇跡と言っても良いことだと思います。その奇跡は、私に極真空手道の技術の基礎をご指導くださった関川博明 前極真会館新潟県支部長と、武道・武術としての空手道の技術と、空手道を通じた生き方という精神的な指針をご指導くださった新武会会長 羽賀友信先生のお陰だと思っています。私は、羽賀先生、関川先生からご指導いただいたことを、自身の課題として日々鍛錬し、自分なりに試行錯誤し、そこで得たものを生徒たちに伝えて来ました。その結果が、毎年の入賞につながってくれたのだとしたら、空手家として、また空手道の指導者として、これほど嬉しいことはありません。

 さて、今年の全日本大会です。初日の28日は、全日本青少年大会の内、小学生組手競技と中高生型競技、そして、全日本空手道型競技大会が行われました。新武会からは、全日本青少年大会型競技に3名、組手競技に2名、全日本型大会に1名が出場しました。

 青少年大会型競技大会に出場したのは、高校生男子の部にTくん、中学男子の部にMくんとFくんの2名です。3人とも、とにかく真面目で、地道に稽古するタイプです。
 まずはTくん。昨年までは、緊張からロボットのような動きをして精彩を欠いていましたが、今年は緊張しつつも力強い型を打ち、見事第3位入賞を果たしてくれました。週4回の道場稽古はほぼ皆勤。道場での合同稽古終了後は夜10時まで自主稽古。道場稽古のない日は高校の空手部で稽古と、まさに「努力」で勝ち取った第3位でした。

 Mくんは予選第8位で決勝進出。決勝でも正確な動作で「観空」の型を打ち、順位を二つ上げて第6位となりました。MくんもTくん同様、道場稽古ほぼ皆勤の稽古の虫。ただ、動作は正確ながら、気迫や力強さに欠けるという欠点があり、その点を克服すれば、上位に入賞する力は十分持っていると思います。
 Fくんは、今年中学生になったばかり。中学受験のため、数ヶ月間稽古を休んだ影響もあり、まだまだ本来の力を出せずに終わった感がありました。これからに期待です。

 青少年大会組手競技には、KくんとTくんの2名が出場しました。Kくんは、押し気味に試合を進めながら、上段蹴りをもらって併せ一本負けを喫しました。Kくんは、攻撃力はあるものの上段のガードが甘いという欠点があり、今回はその欠点がもろに出てしまいました。欠点は、本人が自覚して稽古しない限り、なかなか克服できません。今後の努力に期待します。
 Tくんは、東日本大震災で新潟に非難していた子で、震災前は福島県で他団体の空手を稽古していたのですが、避難生活中の2年弱の間、新武会に所属して稽古してきました。今年3月、福島に戻ることになり、以前所属していた団体で稽古を再会し、今回、全日本大会に初チャレンジしました。まだ初級者で、基本的な部分が未熟なため、今回は初戦敗退という結果でしたが、これからも地道に稽古を続けてほしいと思います。成長したTくんに会う日を楽しみに待っています。

 全日本型大会には、壮年女子の部に I さんが出場しました。 I さんは高校男子の部に出場したTくんのお母さん。今回、昨年まで行われていなかった壮年女子の部が行われると聞き、すぐに出場したいと手を挙げた積極的なママさんです。実は私、大会に向けた稽古を見ていて、正直良いところまで行くのではないかと思っていました。
 ところが、予選は緊張でまったく普段の動きが出来ず、第4位でやっと決勝進出。ただ、決勝では吹っ切れた様子で、稽古で見てきた以上の「最破」を打ち、順位を二つ上げて見事準優勝することが出来ました。

 私は生徒たちに、「真の実力とは、特殊な状況下に置かれたときにどれだけ出来るかだ。稽古でどんなに良い型が打てても、どんなに組手が強くても、試合のような緊張する場で出来なければ、それは真の実力ではない。」とよく言っています。人間、試合という状況下では、緊張して当たり前です。大切なことは、日々の稽古を通じて、緊張しつつも、その緊張を克服し、逆に緊張を楽しむような精神状態に自分自身をコントロールすることだと思います。出場した選手たちには、どうか今日の経験をこれからに活かしてほしいと思います。更なる精進を期待しています。

Dsc04709 入賞した I さん、Tくん親子

コメント (1)
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