
娘たちから、初めてプレゼントされたのは
幼稚園で描いた私の似顔絵 くるくると巻いてリボンが結んであった。
娘の絵は、実物の私よりずっと優しそうな、笑っている笑顔の私だった。
それからのプレゼントは、「肩たたき券」や「お手伝い券」「お使い券」
「小さな花束」色々あった。娘達は二人で相談しながら、私を喜ばせようと
知恵を絞って考えてくれた。
忘れられないプレゼントは、長女小5、次女小3の時
私が帰宅しても、「ママは自分の部屋でゆっくりしていて」
主人も帰宅し書斎で読書。祖父母は自室で、そわそわ。
「子どもたちだけで、丈夫かしらね~」と、私に声をかける義母
もう8時、う~んお腹空いたね~
その時、長女が「おまちどおさま、どうぞ」と皆を呼んでくれた。
ダイニングに並んだ食事を見て、大人4人「え~っ」声が出なかった。
唖然、呆然、びっくり。
色鮮やかなごもく寿し、ハンバーク、サラダ、煮物、蛤の澄し汁、手作りケーキ
メニューの選択、買い物、そして、調理。
ごもく寿しの中身も、椎茸、人参、蓮根、三つ葉、海老、薄焼き玉子
大人でも大変なのに、これを幼い二人がレシピを見ながら作った。
疲れきった二人の娘、大人4人の慶ぶ顔 チョッと対照的な食卓。
「こんなに大変だったとは思わなかった」と娘達。
「よく途中で投げ出さなかったね」「美味しい!」「きれいなお料理」大人たちは
感嘆の声を素直に言葉にした。
やりきった自信と満足感が二人の娘の顔を輝かせていた。
食事が終わったとたんに、次女は疲れて椅子の上で眠って
しまった。
疲れた身体を抱きしめて、ありがとう


