Naked Heart

その時々の関心事をざっくばらんに語ります

私も郵貯は嫌いだけど

2005年08月24日 16時01分27秒 | 時事・社会
今朝、熊本駅前で民主党の岡田代表に「遭遇」しました。
学生時代に旧社会党の国会議員とは、話をしたり一緒に
集会に参加したりしたことがありますが、党首クラスの人
を生で見たのは初めてです(やっぱり田舎者・・・)。
感想ですが、テレビで受ける印象そのままに、地味で、
オーラが無くて、真面目だけが取り柄という感じでした。
そこに物足りなさを感じる人が、小泉首相なんかを支持
するんでしょうね。政治は見た目でするわけではないはず
なのですが。
ただ、時にはパフォーマンスも必要で、民主党が飛躍する
ためには、岡田代表も、菅直人氏や小沢一郎氏をもっと
上手に使えるようにならなきゃだめですね。

さて、これまで、小泉政権の郵政民営化への批判の中で、
郵便局を擁護するようなことをしばしば書いてきましたが、
基本的に私は、郵便貯金廃止論者です。
特殊法人の無駄遣いもさることながら、アジア諸国への
ひも付き援助、乱開発&公害輸出の資金となってきたから
です。最近は民間並みの超低金利に落ち着いてますが、
ひと昔前までの郵貯の高利回りを支えていたのは、国債
だけではなく、アジア諸国からの「搾取」なのです。
また、郵貯のお金の流れの不透明さは、仮に特殊法人に
流れなくなったとしても、いつどんな悪いことに使われるか
わからない不安があります。そもそも郵貯と年金は、戦費
調達を目的に始められたものです。
(祖父の代からの防衛族である小泉首相が郵貯民営化に
こだわるのは、この点を考えると不思議な面もありますが、
よく言われる「橋本派潰し」「大衆政党への脱皮」に加えて、
竹中路線によって民間金融機関を押さえてるから、郵貯も
大丈夫、との読みもあるのかも知れません。)

しかし、地方においては郵貯は欠かせないという現実や、
郵貯を民営化しても、特殊法人が存在し続け、政府も国債
を発行し続ける限り、官へのお金の流れは止まらないことを
考えると、今の政府案や説明では不十分ですし、今すぐに
やらなければいけないとは思えません。
バブル期の定期貯金の大量満期以降、郵貯残高は目減り
を続け、現在約200兆円。簡保と合わせても300兆円です。
それでも十分巨額ですが、やり方次第ではもっと減らすこと
もできますし、せっかくあるものだから、どう有効に使うか、
という議論があってもよさそうなものです。
その点、民主党の預け入れ限度額引き下げ案は、取って
付けた感はあるものの、検討に値すると思います。
(大体「全額政府保証」といっても、現在の限度額1000万円
は、ペイオフ制度による保障額と同額で、官民の違いは本来
無いはずなのですが・・・)
また、年金制度改革を小手先で終わらせ、社会保険庁の
民営化を行わなかったことで、150兆円の年金積立金が、
政府の手元に残ることを見過ごすなら、「郵政改革」は欺瞞
であると言わざるを得ません。