今回の作品『疾風ロンド』は東野氏の最新作だ。しかも文庫本だ。巷ではまただいぶ人気のようだ。と言う事で珍しく発売後間もない新作を手にとって読んだ。確かにあっという間に読み終わった。奥様もあっという間に読み終わった。
が、氏の作品の中では、あまり良い作品とは言えない。珍しく期待はずれだったと思う。最近の作品が余りにも素晴らしかったので・・・。
最もその背景の一つに、この作品がスキーやスノーボードを題材にしている事も影響しているだろう。私自身がそのどちらも、興味がなかったからだ。おそらくこれが一番の要因だろう。
しかし逆を言えば、そのスキーやスキー場の現状が、この作品の頭に書かれていることで、逆にこの作品が、スキーやスノーボードの新たな掘り起こしができたらと思う。
ソチオリンピックでメダル獲得のハーフパイプ等が素晴らしかった事を合わせて、新たな冬競技・趣味のファンが増えれば素晴らしいことだが・・・。
![]() | 書籍名:疾風ロンド(しっぷうロンド) |
ハラハラが止まらない! 書下ろし長編ミステリー 強力な生物兵器を雪山に埋めた。雪が解け、気温が上昇すれば散乱する仕組みだ。場所を知りたければ3億円支払えーーーそう脅迫してきた犯人が事故死してしまった。上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。頼みの綱は目印のテディベア。だが予想外の出来事が、次々と彼らを襲う。ラスト1頁まで気が抜けない娯楽快作。 |
個人的には氏の次回作を期待しよう!
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