松岡圭佑『特等添乗員αの難事件I、II』に続く、シリーズ第3弾の紹介だ。初版発行が平成25年つまり今年の2月25日なので、今の所シリーズの最新刊だろう。前作が平成24年の6月25日なので、もうすぐシリーズ第4弾も発売されるだろう。また面白いシリーズなので楽しみだ。
さて、この第3弾は、論理思考の対極をなす水平思考つまり閃きの天才的ニューヒロイン浅倉絢奈の恋人壱条那沖に家族スキャンダルが発生する。
壱条那沖の父親壱条凌真は昨年まで与党の官房長官。年末の衆院議員選挙の小選挙区で落選したが、比例で当選(と民主党の某政治家を思わせるが・・・)。母親は、元都議会議員も務めた壱条真尋。その壱条真尋が、凌真と結婚後、タイのバンコクで現地の男性と関係を持っていたと言う記事が、週刊誌に掲載される。
実の親子ではないとの疑いから、DNA鑑定を受けると・・・。壱条真尋はなぜか一切何も喋らない。何が一体あったのか?そして犯人は一体何が目的なのか?既に与党ではなくなくなり、官房長官でもなくなった政治家の壱条凌真を貶める意味はなんなのだろうか?
そして、もちろんニューヒロイン浅倉絢奈はどうやって、この謎を解くのだろうか???
と今回も一日であっという間に読める内容だ。かなり表現がチープな感じがするが、そのシナリオ展開はやはり面白い。最初の事件なども全て後に継っている。
さて、今回、改めてこのシリーズを読んで松岡氏の少しかわったこだわり?に気づいた。いや今回が始めてではないが、『万能鑑定士Qの事件簿』から気づいていたのだが・・・。
登場人物の名前がやたら難しいと言うか?やたらマニアックだ。しかもふりがな(ルビ)がないとまず読めない。しかしふりがなは最初の一回だけだ。なぜこんなこった名前を使うのだろう?一回松岡氏に聞いてみたい。
最後に、今回の第3弾では最初の方に、トルコの世界遺産パムッカレが出てくる。昨年の3月に私もこのパムッカレを奥様と行った。団体ツアーで。大変懐かしかった。
ぜひ、今回のこの第3弾もおすすめだ。
![]() | 書籍名:『特等添乗員αの難事件III』 凜田莉子と双璧をなす、閃きの小悪魔こと浅倉絢奈。ニートから一躍、水平思考ーーーラテラル・シンキングの申し子となった彼女は仕事も恋も順風満帆・・・・のはずが、今度は恋人の壱条那沖に大スキャンダルが発生!!このままでは一条家も零落し、家族もバラバラになってしまう。”世間”すべてが敵となってしまった恋人の絶体絶命の危機を絢奈は救えるか?人の死なないミステリ最高峰、書き下ろしαシリーズ第3弾! |
※『万能鑑定士Qの事件簿』とこの前作『特等添乗員αの難事件IとII』は514円+税だったが、今回は552円+税となっていた。微々たるものではあるが、少し値段がアップした。何か理由があるのだろうか?円安?アベノミクス?で値段が上がったのだろうか?
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