社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

IP電話会社「近未来通信」の詐欺事件

2013-05-08 22:18:59 | セカンドライフ

投資詐欺事件『米MRI:顧客資産1300億円消失か』等をニュースで知る度に、なぜ騙されるのだろうか?と毎回考えてしまう。が今の日本の状況を考えるとどうしても、国が悪い。政治家が悪い。国家公務員が悪い。もちろん一番悪いのは官僚だ。

と、嘆いても仕方がない。そして、なけなしのお金を更に搾取する悪人がいるのも我慢がならない。なぜなぜ。弱いものから更に搾取する極悪人。

とまたネットをさまよっていたら、格差社会脱出研究所と言うサイトを見つけた。元々は、投資信託 - コア投資戦略ファンド(愛称:コアラップ)|住信SBIネット銀行に興味を持ち、ラップ口座を調べていて偶然立ち寄ったサイトだ。もちろんラップ口座に預けるだけの富裕層ではないし、またまるごと運用を任せる程信頼する気もない。今では逆に投資が面白くて仕方がない。

さて、このサイトを見ると、日本の超格差社会が恐ろしいほど進んでいる状況がわかる。そしてそれをまた身近な所で実感している。年収300万以下の人が40%を超えている。そしてこの年収300万円以下だと結婚するのも厳しい状況であり、更に日本の少子化が進みそうで怖い。

一体どうなるのか?日本は???

さて、このサイトはこの事実を認識してもらった上で、その脱出の為の投資を紹介している。その中の一つの商品が投資信託だ。この説明も中々わかりやすい。今となっては遅いが。最初からこのサイトを見つけていればまた違う戦略を見つけていたかも知れない。まあ~それでも、まだ遅く無いので、今の所ほったらかしにしている楽天証券を試してみる事にする。そうこのサイトが一番最初に使うべきネット証券として・・・。

ところで、このサイトをずっとななめ読みしていると、興味深い記事を発見した。上記に述べたなぜ詐欺に引っかかるのだろうか?その詐欺の例が掲載されていた。いずれもマスコミで大々的に放送された事件だ(と思うが)。

そしてこの詐欺の例に、IP電話会社「近未来通信」が紹介されていた(狙われる高齢者)。実は私はこの会社を知っていた。が詐欺事件だったとは知らなかった。そして最後の顛末も。社長が資産を持って海外へ逃亡し、国際指名手配されているなど。

この会社を知ったのは、実は東京のフランチャイズの展示会だったと思う。この会社が出展していたか記憶が定かではないが、カタログを入手した。そして、当時大変興味を持った。しかし一方既に、YahooがADSLでブロードバンドサービスに参入して、IP電話で無料通話ができるサービスを開始しており、急激にIP電話が普及しつつあった。そう無料で使える電話として。それなので、どうしてこの会社がIP電話サービスで儲けられるのだろうか?とそのビジネスの可能性が大いに疑問だった。どうすれば、これで儲けられるのだろうか?と。更に、投資額と得られる試算が掲載された資料を見ても、どう見ても儲かるとは思われなかった。

が、その後も度重なる新聞広告等を何回も大手新聞社に掲載した。もちろんフランチャイズの雑誌などにも。堂々と。ネットの記事を今検索しても、残っている。

近未來通信 - 医桜:メディカルウィキに掲載してあるように

広告戦略

  • 全国紙の経済面に有名芸能人を利用した大判(四分の一ページ)の広告を頻繁に掲載し、投資家募集を行っており、事業に信用を付与することにマスコミが一定の役割を担っていた。
  • スポーツうるぐすなどのテレビ番組にスポンサーとして名を連ね、テレビCMも頻繁に流していた。
  • 2006年には冠大会として「近未來通信クイーンズオープンゴルフトーナメント」(女子プロゴルフトーナメント)を主催したが、2007年以降は開催しないことが決まり、1回限りで終了した。
  • 求人広告であるリクルート社の「アントレnet」に独立開業で広告を出していた。事件発覚後、広告は消えた。
広告に出演した芸能人

この様に、これだけ大胆にCMや広告をうたれたら、まず詐欺とは思わないだろう。私も事業性に疑問を持ったが、詐欺とは思わなかった。がこの手の投資について大変興味があったのは事実だ。

それは、当時の私の仕事の環境が一番影響している。大変苦しい時だった。一人で苦しかった時だった。逃げようにも逃げられない時期だった。だから逃げたかった。その為に、会社をやめても暮らしていける仕事として、このオーナー制度に興味を持った。そう別に楽して儲けたかった訳ではないが、転職が難しい。つまり会社をやめても他で仕事を探すのが難しいことを認識していたからだ。

結果的に、手を出す事はなかった。しかし当時の気持ちからすると、状況によっては騙される事がありえると言う事を、この「近未来通信」の詐欺事件が知らしめてくれた気がする。そう追い詰められると騙されると言う事を。

楽して儲かる話などはないと言う事を皆良く認識している。だからこそ、4%~8%の投資リターン率の有りそうな数字に騙されるのかも知れない。


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1 コメント

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時効にはなっていない。 (近未来通信詐欺被害者)
2015-05-16 12:36:05
被害者の一人です。この会社は詐欺のプロ中のプロにより作られたものです。
私は2時間に渡る基地局オーナー募集説明会と、その後の約2時間に渡る本社基地局見学会に参加し、すっかり騙されました。
当時2005年はまだIP電話は発展の途上段階にあり、期待される事業分野でした。事実として、東洋経済新報社の会社四季報未上場会社版では、少なくとも2000年版以降2006年上期版まで上場が期待できる有望企業として当社が掲載されていました。また日本経済新聞など有力新聞に基地局オーナー募集説明会の開催広告が掲載され、私も近未来通信社を知りました。
有名芸能人などを使うCMも流され、近未来のホームページでは石井社長による基地局オーナーシステム立ち上げの経緯紹介インタビューも流されました。また通信回線はKDDIを使いましたし、基地局は海外にも展開され、オーナーに対する現地見学ツアーも開催されていました。
優良成長企業を装う行動はこの他にも多くあり、騙された身でありながら感心してしまいます。

詐欺発覚後、弁護士による被害者弁護団が立ち上がり近未来通信への破産宣告がなされ、債権者集会もその後数回開催されました。また警視庁には特捜部も設置されました。
しかし石井優社長は事件発覚がTVで伝えられた2006年暮にやすやすと海外に逃亡してしまいました。
石井氏の海外逃亡期間は時効期間に含まれませんので、諦めてはいけません。
私達は人数は少ないですが、大変高額な被害を受けています。大したことはできないのですが、警視庁はもとより、通信事業を管轄する総務省、消費者庁(内閣府国民生活局時代も含む)、近未来通信本社地区の税務署、石井氏が中国に逃亡しているとされるため中国大使館などに事件解決への陳情訪問をいたしました。

年月が経ってしまいました。何か有効な手立てはないでしょうか。

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