埼玉の教員が100人以上も、退職金減額前に、駆け込み退職というのは、別に埼玉県だけに限らなかった。NHKのニュースで“早期退職”7県で450人余にを見た。やはりそうだよね!と思った。
NHKが全国の都道府県に取材した結果、合わせて7つの県で450人余りの教職員や警察官らが早期退職をしたり希望していたりすることが分かりました。 ~ 徳島県では今月1日から退職金が、平均でおよそ140万円減額されることになり、先月末で教員7人を含む19人が早期退職しました。 ~ ~ また、兵庫県でも警察官およそ90人が早期退職の意向を示しているということです。 ~ |
TVの放送では、街角インタビューで脳天気に、仕事を放り出した先生への批判的意見を取り上げていたが、なかなか難しい物がある。残り2ヶ月を働いて、結果退職金が150万円減額されるなら、それはやはり問題だ。自分がその身になった時に、やはり悩むと思うのが普通で、悩むこと自体を引き起こした決定が、あまりにも安易だったと言う事に尽きる。あまりにも安易な決定をしたのだろう。もはやリスク管理などない。そして思いやりなどもお互いにない。こんな日本で本当に良いのだろうか?
今日、昼飯を食べながら、埼玉県のこの話をしていたら、ニュースには絶対的に詳しい大先輩がやはり言った。
「損をするのは2月と3月の給料は含めれば、実際には50万から70万だ。余りにもせこい。もはや学校の先生など駄目だ。今まで取り過ぎていたのだから、仕方ないだろう。むしろこれで、先生になりたい若い人が先生になれて良いではないか?雇用促進で良い!」
とおっしゃった。なるほど、確かに新規雇用促進と言う意味では確かだ。
同じ話を知り合いの女性社員にすると、
「エー。それはあまりにもひどい。子供たちがかわいそうだ。でも1月で退職された先生を、その後も特別措置としてアルバイトで3月まで、雇ってもらえば、子供たちも先生も納得するのでは?」とこちらもなかなかの意見だった。
NHKのTVニュースを見ると、どうも地方自治体(県、市そして教育員会等)は、こうなる事を全く予想できなかったらしい。これはこれで、やはり余りにもリスク管理ができていない。そして思いやりがない。何ともなさけない。そして3年と言う非常に大切な時期、進学、受験、卒業。これは子供たちで最も大切な時期。その子どもたちの事を誰も考えなかったのだろうか?先生だけを避難する話では決してない。かなり先生もドライだとは思うが・・・。
しかし、これではますます私的には、仕事とはなんだろうか?先生という職業に何の夢があったのだろうか?何のビジョンがあったのだろうか?と考えてしまう事件となった。
そう言う意味で言えば、学校の先生には、その夢や崇高なるビジョンも退職金しかもわずか50万円~70万円?の前にもろくも消し飛んだと言う事になる。
「アホー。僅かでは無いだろう。夢より、お金だろう。」とまるで、 家なき子の安達祐実の『同情するなら金をくれ!』と言われそうだ。そうそう言う事にならないように、先生の偶像を守って欲しかったが・・・。いやこれも仕方がないのだろうか?
国は、いくつか選択肢を出しても良いと思います。