今日、ネットで、「手当減額前に駆け込み退職 埼玉の教員100人超」と言う記事を見つけた。
埼玉県が2月1日から職員の退職手当を減額するのを前に、2012年度末に定年退職を迎える県内の100人以上の教員が1月末で退職する見通しであることが22日、県教育委員会への取材で分かった。手当引き下げ前の“駆け込み退職”が相次いでいるとみられる。 ~ 改正条例は、国家公務員の退職手当を減額する法改正に合わせ、昨年12月県議会で可決。2014年8月までに手当を段階的に約400万円減額する。勤続35年以上の職員が3月末の定年を待って退職した場合では、現行より約150万円少なくなるという。 1月31日までに退職を希望しているのは、さいたま市を含めた小中学校の教員で72人。高校と特別支援学校の教員では36人に上った。既に退職願を出したり、退職の意向を示したりしている。 |
と言う事だが、2月1日から実施するのは、かなりドライと言うか、ひどい気もするが、しかし辞める方もドライだ。35年以上教員として、勤め、残り3月末まで2.5ヶ月。何とも言えない。
どっちに対して何も言えないか?といわれるとどっちもだが・・・。400万円と言うのは今回の減額対象で言うと平均15%らしい。つまり退職金は平均約2600万円と言う事になる。この額は退職金としては、かなり高額だ。一部上場の大卒退職金の平均をはるかに上回る気がする。減額して2200万円と言うのもうなずける。この額がおそらく民間の大手企業の平均的退職金だろう。
つまり、改正条例と言うのはある意味正しい。今までこれらのお金を税金から出して来た事を考えると、条例の施行が遅かった気がする。
とは言いながら、減額される教員からすると、かなり理不尽となるだろう。35年以上教員として務めて、後少し、そう残りわずか2.5ヶ月。それが、最後まで勤め上げると、逆に減額されるのだ。今辞めた方が、2月3月働いた給料を含めても、多くもらえるのだ。
小中学校のクラス担任であれば、まだ学年が終わっていない。それこそ最後の2ヶ月だ。しかし、そう言う想いを加味しても、ドライに辞めざるを得ない。仕事に対する想い。などよりやはりお金は必要だ。それを考えてもドライだ。
私の親父もそうだった。定年まで勤めるより、早期退職した方が、退職金が良かったのだ。子供たちの事。等を考える余裕はない。あってもドライに割り切るしか無い。そう国と県がそうしたのだから・・・。と言う割り切りとなるのだろうか?
改めて、教師と言う職業を考える。と完全に一人で仕事する職業なのだと思う。そしてそれは簡単に交換可能な職業と言う事になるのだろう。学期の途中でも取り替え可能な職業。何となく、余りにもさびしい気がする。
最も、公務員の場合は、民間と異なり、60歳の誕生月で定年ではなく、年度末つまり3月なので、多くの方は、既に60歳を迎えられている。年金を払う必要はない。3月まで務めても特別報奨金などがでる訳ではない。早く辞めても、その間の給料がでないだけだ。
改めて考えてしまった。教員と言う仕事。そして仕事とは。教員をいやいや仕事されていたのだろうか?いやそれより、少しでも退職金が大き方が優先された。何とも言えない気になった。
私の会社は、大卒サラリーマンなんてゴロゴロいるので、私が仮に定年まで働いたとしても、退職金はほとんど無いと思います。使い捨てかもしれません…。
会社と従業員の関係は、賃金に関しては厳しいです。