社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

朝日新聞Beの記事と言うよりアンケート「農業をしたいと思ったことがありますか?」

2009-05-06 21:17:14 | 日記

2009年5月2日のbeに掲載されていたアンケートの結果であるが、大変興味深い。beモニター会員へのアンケートを実施して、結果回答者:5411人からのデータとなっている。TVや新聞その他雑誌等でもかなりのブームとなっているが、実態を知る上でこのアンケートの結果は、実際の結果を表していると思うと言うか、流石に皆さん農業が甘くないと言う事を良く理解されている。

特に下記の1)は多いと思ったぐらいで、実際は10%以下ぐらいではないかと思っていたが、流石にブームと言う事もあり、マスコミに踊らされた結果、ここまで数字(約25%つまり4人に一人となっている)が上っているのだと思う。しかしその理由(下記2)を見る限り、5を除けば、直ぐ頓挫しそうな理由である。

結果、下記4)の諦めた方が既に、54%となっているのは容易に想像が付く。その諦めた理由も、当然予想される答えだと予測された。

私は別に、就農を否定してはいないし、何とか日本の食糧自給率を上げるためにも、農業だけでなく林業や漁業等の第一次産業を何とか元に戻せないかと考えてはいるが、その現業と政治の余りにも大きな課題に対してまだ回答を見出せずにいる。

私のふるさとは、鹿児島であり、親父は学校の先生をしながら、兼業農家だった。従って当時の私が小学、中学の時は、農業休み(田植え、稲刈り、脱穀等)で、休みを取る生徒も多く、私も休みの日に手伝わされた。兄弟の中ではおそらく一番長く、手伝った方だと思うが、その辛さは、尋常ではなかった。

もちろん、自動田植え機があるわけでもなく、草取りから、稲刈り、脱穀まで全て手作業で行なったが、当時はまだ農薬を使わなかった為、田植えの時期には蛙の鳴き声を聞きながら、ヒルに刺されないように、田植えをしたものである。

今では、歴史の教科書にも出てきそうな足踏み脱穀機やトンと呼ばれる、もみ殻を吹き飛ばす器具を使用していたが、今となっては懐かしい思いででもある。

一方で、米を作る事が作物の中で実は最も楽な作物であるのも事実であり、他の野菜等の管理はモット大変で有った。最も広大な田んぼと畑と山があった為に、野菜もかぼちゃやうり、ミカン、梅から栗に到るまで何でも自給自足できたのも事実だ。

山での草刈等いつもの休みに手伝いに行かされたし、学校が保有する山の森林の管理に一年に1回、手袋、鎌、帽子と弁当を持参して、遠足さながら、その草刈に駆り出される行事もあった。今となっては懐かしいが、実際にこれらの事を今やるかと言うと、私の答えはノーである。以前朝日新聞『今更聞けない 植物工場』2009年3月29日(日)で掲載したが、最先端の技術を使った第一次産業の復活を望みたい。それが、キット日本の将来のためになると考えている。つまり第一次産業の工業化であり、それこそ日本の技術が生かされると思っている。

1)農業をしたいと思ったことがありますか?

  • ある           -> 24%
  • ない           -> 76%

2)上記で「ある」と答えた人のその理由は?(2つまで選択)

  1. 自然に囲まれた      ->904人
    田舎暮らしがしたい
  2. 食の安全を確保したい   ->525人
  3. 今の仕事に疲れたり、   ->185人
    嫌になったりした
  4. 農地や住宅を格安提供して -> 70人
    もらえる特典にあこがれた
  5. 実家の後を        -> 65人
    継ぎたいと思った
  6. 就農を呼びかける     -> 42人
    広告を見て
  7. いい就職先がないから   -> 33人
  8. その他          ->183人

3)上記で「ある」と答えた人が就農のために実践したことは?(複数回答)

  1. 思ったけどとくに何も   ->671人
  2. 作物の作り方を本や    ->220人
    インターネットで学んだ
  3. ネットやパンフレットで  ->162人
    就農募集の実態を調べた
  4. 家族や親類に       ->108人
    思いを打ち明けた
  5. 実際に農産地を訪ねた   -> 83人
  6. 農業に詳しい       -> 82人
    知人に相談した
  7. 自治体などの就農     -> 25人
    相談窓口を訪ねた
  8. そのた          ->142人

4)上記で「ある」と答えた人が就農をあきらめましたか?

  1. あきらめた        -> 54%
  2. まだ思案中        -> 37%
  3. やろうと思っている    ->  9%

5)上記で「あきらめた」と答えた人のその理由は?(二つまで選択)

  1. もう若くないと思い直した・・・・・・・・・・・・ ->252人
  2. 肉体労働や天候不順など仕事が何かと大変そう・・・ ->195人
  3. 十分な収入を得るのが難しいと思った・・・・・・・ ->171人
  4. 今の居住地を離れたくない・・・・・・・・・・・・ -> 96人
  5. 近所つきあいなど、地方での暮らしに自身が持てない -> 67人
  6. 初期投資にかける自己負担が足りなかった・・・・・ -> 52人
  7. 家族に反対された・・・・・・・・・・・・・・・・ ->  43人
  8. どんな作物をつくるべきか、よく分からなかった・・ -> 34人
  9. その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ->132人

※日本の将来の為にも、農業をビジネスとして捉える視点が必要であり、余暇的なセカンドライフ等の考え方では農家の方に失礼だと、思っている。農業はそんなに甘くはないし、実際その検討をされた方が出された結論はおそらく間違っていないと思う。


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