国民の人たちのコメ離れが
進み、最盛期の半分になっています
ということは単純計算で
昔の半分近くの田んぼが放棄され
それが実は日本が数千年続いた
里山文化と環境を破壊させています
日本は戦後
アメリカの余剰の小麦を
売り付けられ
給食を通じ子供たちへ
小麦文化を植え付けられました
人は子供頃に食べた食べ物を
生涯好むようになります
アメリカはそれを計算して
小麦を押し付けたととも
言われています
それで年ごとに
お米離れになりました
同時に小麦の持つ不健康
つまり
欧米型疾病の広がりを
作りました
それが戦後急速に病気が増えた
要因の一つになっています
今回は田んぼの持つ環境力と
自然力を紹介しておきましょう
私は今は農業従事者です
100種類以上の野菜つくりと
お米つくりも始めました
今年からプロが使う田んぼを
使い始めました
実はここもお米が売れないため
そばに転作された場所を
再び田んぼに戻そうとして
大変苦労しています
いちど田んぼを放棄すると
田んぼに戻すことは実は
非常に大変なのです
まだ隣が田んぼがあるので
用水路が保持されていたので
水を引くことが出来
田んぼへの復活が可能な状態ですが
用水路が廃止されると
もう田んぼへの復元は物理的に
不可能になります
つまり田んぼの減少は
再び米が必要になっても
もう米つくりは出来なくなるのです
実は田んぼは環境保持、災害防止に
大変重要な役割があります
田んぼが環境に貢献する
最大の理由はその水の
保有力です
実は田んぼや川はその下に
地下の川と水たまりを備えています
その水の量は地上の数倍の量に
なります
現在残っている田んぼの
実質保水量は
すべてのダムの保水量より
ずっと多いのです
これが渇水と洪水の調整役に
なっているのです
田んぼだけでなく
山の雑木林とくに広葉樹が
高い保水能力を持ちます
これが洪水や土砂崩れ
を防ぐのです
近年世界中で洪水が多発する
理由は温暖化という
単純な問題だけではなく
田んぼを潰したり
自然林を破壊したり
針葉樹林にしたり
川の造成やダム化が
水の周辺への保水能力を
失わさせ
水の地下への貯水能力の減少は
蒸発を招くことになり
それが雲を作り
日照を減らし雨を多く
降らせることにもつながります
保水力のなさは
またその逆にもなりやすくなります
つまりいったん雨が止むと
日照り続きにもなりやすいのです
夕立の減少にもなるかと
考えられます
田んぼの地下に田んぼの数倍の水を
蓄えることにより
川への流水量を調整して
いっぺんに川への流水量を
増えるのを抑制してきたことも
あります
昔から川の氾濫はありましたが
昔はどこにもほとんど土手も堤防も
なかったことを考慮すると
今より特別に洪水が多かった
事にもならないかと思います
それは田んぼが大きな洪水抑制
山の雑木林が土砂崩れを防いできた
こともあるかと思います
長くなりますので
次回に田んぼの自然保護への
役割をお話ししたいと思います