NkaipanHの改装が忙しくてアシュラムライフを放ったらかしでしたが、続きです。僕が以前から興味のあったヨギはマハー・アヴァター・ババジ(Maha Avatar Babaji)と言います。ヘラカン・ババジとも呼ばれます。元々はパラマハンサ・ヨガナンダ(1893~1952?)と言うこちらも伝説的なヨギがいて、この人の書いた自叙伝
「あるヨギの自叙伝」の中にババジに関する記述があり、西洋社会に知られる事となります。
ババジはこのヨガちゃんの師匠の師匠の師匠にあたります。このヨガちゃんを含め、ヨガちゃんの師匠スリ・ユクテスワ、そのまた師匠ラヒリ・マハサヤ、そしてそのまた師匠のババジの4人はビートルズのサージェントペパーズのアルバムのジャケットにも載っています。
で、この本の中でのそもそものババジに関する記述は19世紀末から20世紀初頭ころのものです。今回僕の行ったアシュラムに奉られているババジは1970年に人里に現れて1984年に亡くなっています。これを超長生きととらえるか、転生ととらえるか、ただの別人ととらえるかはアナタ次第です(笑)。この1970-1984のババジを特にヘラカン・ババジと呼んでいます。ババジに関する説明はこのぐらいで、興味のある方は検索したらたくさん出てきますので。本人ももう照れくさいといってアタマを掻いております(笑)。
それでですね、前回紹介したyuma、この子とはほんとに気があってしまったというか…9日間のパパをやらせて頂いたというか…(笑)。
そしてこのお母さんが僕に言わせるとお祈り名人で、その集中力っていうか雰囲気っていうか、スゴいんですよ!! だからyumaがぐずってお母さんのお祈りの邪魔をしそうな気配になると、僕としてはお母さんにお祈りに集中しててほしいから僕がお祈りを中断してyumaと遊んだりしてたんです。僕はそれでも楽しいから全然いいわけで、お母さんとしてもお祈りを続けられるから、いいバランスになってるんですよ(笑)。でも僕もこんな小さな男の子と長い時間一緒にいたことなんてないワケです。仲良くなるほど二人だけでいる時間が長くなって…おしっことか…ウンコとか…そんなのお世話した事ないじゃないですか(笑)。それもいきなり初体験でインドバージョン。。ある時、yumaのお尻を拭いてたら「カメラマンにお尻拭いてもらうの初めてだよ、ありがとー!!」(いつもカメラマンと呼ばれてた)とか普通にyumaに言われちゃって、お尻拭きながら涙出そうでしたよ(笑)。
でyumaが得意なのが「電車ごっこ」「だっこタクシー」「おねだり」でした。電車が大好きで、いつも聖なる川「ゴータマガンガー」のほとりで電車ごっこでした。停車駅は全部京王線…なんでゴータマガンガーのほとりで府中とか聖蹟桜ヶ丘とか…(笑)。自分が疲れたり目の前に昇りの階段があると「だっこタクシー!!!」と言って僕が呼び止められるんです。。おかげでいい運動になったけどさ(笑)。「おねだり」がまたずる賢くて「ママに内緒でさぁ…」って必ず前置きするんですよ(笑)。あるときキャラメルキャンディーを欲しがって、でも大きな袋でしか売ってないんですよ。でも「2~3粒あげたらあとはプラサードにすればいいや」と思って買ってあげたんです。プラサードとは夜のお祈りの時にムニラジさんという代表のオジさんに順番に挨拶をする機会があって、それが終わると両手に一杯キャンディーやらナッツやらフルーツやら祝福を受けたらしきものをもらえるんですよ。それをプラサードと言うのですが、それは挨拶の前に側近に僕らが(気が向いた人だけ)菓子折りやらフルーツやらを渡すんです。それが後日プラサードになって出てくるという仕組みです。でyumaにキャンディーを買ってあげたら全部抱えて返さないんですよ。でもyumaは一つしか食べないんです。「食べないでしょ? どーすんのそれ?」って聞いたら「プラサードだよ」って言って、道行く人たちに「プラサード、プラサード!!」って言いながら配っていくんです。アシュラム中ですよ!! これにはみんな大ウケでした(笑)。こんなこともあってyumaはみんなに「リトルブッタ」と言われてアシュラムではすっかり有名人でした。その頃には僕もアタマを剃っていたので、完璧に親子と思われていました。
ムニラジおじさん。
このオジさんもyumaが大のお気に入りなんです。この人、アシュラムスタッフなんですが、誰もこの人がいつ何処からアシュラムにやってきたのか知らないそうです(笑)。
時々思うのだけど、無条件にみんなに愛や元気を与える子っているよね。yumaは典型的にそれでしたよ。だからアシュラムのどこへ行ってもモテモテでした(笑)。yuma母子はまだアシュラムにいるけど、帰国したら会う約束をして別れてきました。最後のお別れの時は大泣きされて、こっちもヤバかったです(笑)。いいお父さん体験をさせて頂きました。