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H塚先生一学期の最終授業

2005-11-12 12:09:56 | 上海→東京
 上海で活躍中のH塚先生から、
大学の一学期最終授業(11/8)の様子のレポートが届きましたので、お伝えします。

 謹厳実直なH塚先生が、パフォーマンスも交えての、盛りだくさんの授業です。


 まずは、教科書にも出てくる宮沢 賢治の「雨ニモ負ケズ」を使って。
   (1)共通語で教師音読、続いて生徒全員で音読。
   (2)長岡輝子さんのCDを聞く。(←イーハトーブ語のネイティブスピーカーだもんね。)
   (3)H塚先生が大阪弁(本場)&博多弁(H塚先生の奥様作)バージョンを披露。
  「大変好評、方言の違いが面白く聞き取れた模様。」だそうです。
 これはスゴイ!学生たちもほとんどが、生活言語は上海話、学校内では普通話という生活をしているので、日本語の方言への関心も強いのよね。3代目の江戸っ子の私にはできないことだわ。

 次に、浪曲「佐渡情話」 寿々木米若 のCD
   「最初のさわりだけ聞かせたところ、もう少し長くやれとのリクエスト。太棹の三味線の音色がいいというものありびっくり。中国にも同じような唄と語りの組み合わせのものありとのこと。」だそうです。
 これも好評だったんですね^^

 さてさて、次は、落語「心中天の電脳」 桂文珍 のCD
   「最初のさわりを聞いて、文珍の軽妙な大阪弁のギャグを解説したが、今一難しかった模様」とのこと。
 うん、うん、落語の話が、教科書にも出てくるんだよね。例えば「落語のまくらのように…」なんて表現が出てきたら、もとの「落語」を聞かせたいと思うでしょ?でも、3年生のレベルだと、聞き取りはちょっと難しいようですね。落語家さんの動作も見られる映像を見せたいと思うなー。

 そして、最後に日本の歌謡曲の歌詞による授業。
「そうだったのか、歌のこころ」(NHK日本語なるほど塾より>話のネタ本はこちら> http://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=19247022005
   (1)竹内まりや「駅」
 2コーラス目の「私だけ 愛してたことも」という部分、
・私だけ“が”愛してたと思う学生:6人
・私だけ“を”愛した:12人 ・わからない:10人

 竹内まりやのナンバーは私もカラオケで歌います。(今や、おばさんが歌う歌だね^^)私は「私だけを愛してた」だと思ってました。今、読んでくださってるあなたはどう思いますか?
 
   (2)河島英五「酒と泪と男と女」を使って「飲まれる」意味の違いを説明して、学生達みんなで歌ったそうです。
「『飲んで飲んで』:男子コーラス『泣いて泣いて』:女子コーラス」で。
   (3)河島英五「時代遅れ」をH塚先生の最も好きな歌としてCDを聴かせたそうですが、「男のロマン、今一わかってもらえなかったかも知れず」ですって。学生達が、もっと大人になったら、わかるんじゃないかなー?「雨ニモ負ケズ」と同じ日に聴かせるっていうのは、おしゃれですね^^


 一学期最後のスペシャル授業、学生達が目を輝かせて、H塚先生の話を聴いている顔が目に浮かんでくるようです。そして、授業を楽しんでいるH塚先生の姿も。ね!!