京都社会保障推進協議会ブログ

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学生無年金障害者訴訟傍聴記

2007年03月02日 13時20分24秒 | 事務局通信
学生無年金裁判で不当判決!                          怒りの報告集会には43名参加                                         学生の国民年金の加入が任意だった時代に重い障害を負った京都市の坂井一裕さんと精華町の松岡由香さんが、「未加入を理由に障害基礎年金が受け取れないのは違憲」だとして不支給処分の取り消しと損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が、27日、90名の傍聴人を集め大阪高裁で行われました。
 しかし、裁判は『全面棄却する』の一言で、何の説明もされないまま、2秒ほどで判決がくだされました。
 その後の報告集会で弁護団より、「国民年金法が学生を強制加入の対象外にしたこと、その後の法改正でも救済措置を取らなかったことは、不合理ではなく憲法25条・14条共に違反していないと不当に判断された」と説明があり参加者からは怒りの発言がどんどん寄せられました。
 その一部を紹介しますと・・・。
広島から参加の原告団の女性
 「どこにでもあるような判決でかべの厚さを感じた。広島での勝利は嬉しかった。今日は、一筋の光を求めて広島から出てきたのに2秒で判決とは残念。」
大阪から参加の原告団の男性
「本当に情けない判決だ。敗訴のときの判決文は分かりにくい言葉でしか説明がされない。前日の仙台の勝訴で期待していたのに。」
奈良から参加の原告団の男性
 「報われないとおかしい。最高裁では絶対に逆転勝利を。」
その他「判決文を読む際、裁判官が下を向いたままで決して上を見ようとしなかった。」「裁判官のあつかましい態度に怒りを覚えた。」などという意見が出され、最後に原告の坂井氏が、「実態をまったく見ずに判断された、最高裁に向けて闘いはこれから。みなさんと共にがんばりましょう。」とあいさつされ、怒りの報告集会は幕を閉じました。