京都社会保障推進協議会ブログ

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地域の取り組み紹介

2006年01月06日 11時14分22秒 | 事務局通信
【この記事は、2005.12.20発行の『やましな社保協ニュース』より抜粋し、若干編集をして掲載しています】

山科社保協が
2005年総会&学習会を開催

(2005.11.25)

山科社会保障推進協議会(山科社保協)が、昨年11月25日に学習会と2005年総会を開催しました。
学習会では、特別養護老人ホーム「ヴィラ山科」(山科区)の事務長さんを招いて、昨年10月から介護保険制度が見直されたことを受けての、現場からの報告をしていただきました。
制度創設から5年が経ったが、保険料や利用料が重荷になっている実態や、入所待ちの状況がそれほど改善されていない現状がある中での今回の制度見直しが、介護どの軽いお年寄りを介護保険制度の枠組みから外し、新予防給付へ追いやると共に、施設の入所者やショートステイの利用者に、新たなホテルコスト(部屋代・食費)の負担を求めていくというもので、十分とは言えない年金収入しかないお年寄りにとって、この負担増という国の姿勢は問題であること、また、施設としても、全ての入所者が負担できるものではないために、費用の一部を補う手立てとして、月に百万円近い持ち出しが余儀なくされるという現実が浮き彫りとなりました。
さらに、従来の施設では、一つのフロアーに数十名の入所者を抱えており、『入所者の立場に立った処遇』を求めながらも、現実では時間に追われるような形で、個々の入所者に沿った処遇が出来ていなかった実情も報告されました。
このような実態を踏まえ、国としても『個別処遇の充実』を謳い文句に、フロアを十人程度のユニットに区分けし、家庭的な雰囲気の中での処遇を施設に対して求めてきました。
しかし、各施設が国の方針に沿って施設改修を進めていくのに反して、国の補助単価切り下げ、これまでとの差額を入所者(利用者)負担とする『国の方針転換』に対して、『ハシゴを外された』と感じる施設も多いと話されました。

今年の四月には保険料の見直しも控えており、新予防給付の導入による、本来介護を必要とする人が、利用しにくくなることを防ぐため、国の動きを注視していく必要があります。

また、学習会のあとに行った総会では、一年間の取り組み報告と今後の運動方針を確認しました。
当面は、憲法改悪の動きが緊迫した状況を迎えている中で、改憲は『憲法9条を変えて、自衛隊を軍隊とし、アメリカと共に世界の何処ででも戦争が出来るようにすること』(←これを『普通の国』と呼ぶ評論家や政治家がいる)が本質であることを明らかにし、社会保障充実の原点は、第一に『平和』であり、『憲法9条』とともに『憲法25条』を守れ! という声を大きく上げていかなければならない事を確認しました。


○山科社保協からのお知らせ○
1.区役所との懇談会
     1月18日(水)午前11時~ 
2.『医療制度改悪の中身を深める学習会』
     2月4日(土)午後1時半~