なんと言ったらいいんだろう、って韓国映画の幅の広さとエンタメ性を知らしめてくれる作品
特に2、3日前に見た「THE KILLER/暗殺者」を見た後、旬日をおかずにこう言った人間を描いた作品を見るとそれが如実にわかる
あざとく映画で泣かそうって言う国の映画と製作理念が全く違う
北の天才数学者ハクソンは学問と思想の自由を求め脱出して南に脱北してきたが
その後息子を亡くしたことにより彼は正体を隠して韓国の高校生の上位数%の頭脳明晰な生徒だけを集めた全寮制の名門私立高校の夜間警備員として働いているが、
彼は取っ付きにくく無愛想なため学生からは人民軍と呼ばれて忌避られていた。
ある日この学校で数学だけ落第点の貧乏人家庭出身の生徒ジウがデリバリーで取り寄せたビールを見つけて・・・
ジウは友達をかばって一人罪を被って停学停寮処分をうけたものの
母に心配かけまいと学校の教室で使われてない旧校舎に潜り込み再びハクソンに見つかるが
彼に停学停寮中に苦手な数学を教えてほしいと頼まれたハクソンは、答えを出すのではなく数学は問題を解く過程の大切さを彼に教え・・・
やがて数学が理解できて試験の得点が倍増するものの
やがて数学が理解できて試験の得点が倍増するものの
試験問題漏洩事件が起き、ジウは試験でいきなり成績アップしたのと教授に数学理論のコピーを取るために印刷室から出てきた映像とで疑われ学校を去ることに・・・
しかし、ハクソンの正体もバレて
しかし、ハクソンの正体もバレて
って南北の脱北人の南での生き方とかある程度政治的な南北問題も絡んでいくと言う政治的な問題も含めてハクソンは試験問題漏洩犯人まで突き止めたりでジウを救うってお話
“ハクソンを北に返せ”って言う命令に背いた国家諜報員に“命令に背いたらどうなる”って聞いたら”銃殺されるわけでもなくクビになるくらいだから“って北に対する皮肉もたっぷり
高校生が主人公だと思っていたらそこはやっぱチェ・ミンシクが主役の映画だった
物語としては脱北してきた天才数学者と挫折しかかっている高校生との数学を通しての交流が丁寧に描かれていきます。
最初はジウに数学を教える気など無かったハクソン。でも、このまま数学の成績が上がらなければ転校させられるジウは必死に頼み込みます。
そしてジウの家庭環境を知ったハクソンは、ジウに数学を教える事にしますが
物語としては脱北してきた天才数学者と挫折しかかっている高校生との数学を通しての交流が丁寧に描かれていきます。
最初はジウに数学を教える気など無かったハクソン。でも、このまま数学の成績が上がらなければ転校させられるジウは必死に頼み込みます。
そしてジウの家庭環境を知ったハクソンは、ジウに数学を教える事にしますが
このジウに惚れてるJKも絡んできて数式で“1はド、2はレ”ってことで数式を楽譜としてのピアノ演奏シーンは圧巻でした
そんなこんなで前半は数学の話が多いんだけど後半からは
ハクソンが何故韓国にやって来たのか?どうしてハクソンは自分の姿を隠して暮らしていたのか、息子が何故に死んだのか等のハクソンの過去が紐解かれていく中で
ハクソンが何故韓国にやって来たのか?どうしてハクソンは自分の姿を隠して暮らしていたのか、息子が何故に死んだのか等のハクソンの過去が紐解かれていく中で
ジウにかけられた問題漏洩の冤罪も晴らしていくって言うエンタメ作品として二時間弱の尺が短く感じられた作品でして
最初に書いたように韓国の映画の幅の広さに感嘆させられた作品でもありました。
2022年製作、韓国映画(日本公開作品)
パク・ドンフン監督作品
出演:チェ・ミンシク、キム・ドンフィ、パク・ビョンウン、パク・ヘジュン、チョ・ユンソ
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