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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

十七人の忍者 大血戦

2024-09-13 18:43:09 | 邦画
前作「十七人の忍者」で池上金男さんが、明るく楽しい東映時代劇が衰退して興行的に混迷している時代に時代劇の東映を生かして
一人のヒーローが悪を倒すのではなく
頭脳と一人一人の人間の特技を生かして集団で徒党を組み悪を組織的に倒して行くと言う集団時代劇という一ジャンルを生み出して
健さんや鶴田御大のギャング映画との併映作品を作り上げて
組織で動くという今までにないプロットがちょっとしたブームを生み
まぁそのきっかけは今作でも脚本を書いた池上金男さんの「十三人の刺客」だったと思いますが
 
そのような組織とか集団で動くには日本だと忍者が敵してると言うことで先に「十七人の忍者」を世に出しての続編ということなんですが
前作より三年後に作られたこの作品
甲賀と伊賀との忍者合戦というか死闘を描いた作品で
三代将軍家光が死に由井正雪の乱が平定され四代将軍が決まろうかって時に
時の将軍位を狙った紀州頼宣が火薬鉄砲を密かに集めて将軍の座を狙ってることを知った時の老中松平伊豆守が紀州を守る甲賀と拮抗させるために服部半蔵の伊賀を紀州に派遣し
 
鉄砲火薬を巡って伊賀と甲賀を争わせさらに徳川の平和の時代に忍者の存在は不要という一石二鳥の伊豆守の智謀もあって殺し合いする中で
小川知子演じる甲賀の頭領の娘と伊賀組の一番手である松方弘樹演じる伊賀者とのいわゆるロミオとジュリエット的な恋愛模様を絡ませての90分の攻防戦を描いた集団時代劇の末期を飾る作品
もう金脈が見つかってそっちの任侠路線に舵を切ってる東映さんですから
一応集団時代劇の掉尾を飾るにはシノプシスが複雑に絡み合った作品となっていたようですね
 
松方に惚れてる三島ゆり子さんに小川知子さんと二人の女優さんが火花を散らして三島さんは命も散らして行くのね
アラカンさんの演技が良かったなぁすべての元凶は彼だったのね
っていうか将軍位と忍者の両方を壊滅させる智謀松平伊豆守はさすが・・・
 
1966年製作、日本映画、東映作品
池上金男(現:池宮彰一郎)脚本、鳥居元宏脚本・監督作品
出演:松方弘樹、小川知子、大友柳太朗、三島ゆり子、南原宏治、嵐寛寿郎、大木実、内田朝雄、、唐沢民賢、岩尾正隆、志賀勝 、丹羽又三郎、有川正治、西田良、阿波地大輔、近衛十四郎、川谷拓三、遠藤辰夫

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