ふたりの生活。

東京の下町で暮らすふたりの生活

惨敗した妻。

2008-07-06 | 

私ども夫婦は<健康なオトナ>なので それなりにすることはする。

ただ、頻繁に、ではない。

 

そろそろ、そろそろなんじゃないのかなぁ・・・という気持ちになると さりげなくサインを送る。

「ま」さんは 『じゃ、明日ぁ~~~』とか『じゃ、週末ぅ~~~』とか 

先延ばしにしたがる傾向がある。

私は素直に従う。そういうことはデリケートな扱いをせねばならぬ分野なのだ。

 

ここ数日、私たちの間では

「どぉ?」 『じゃ、明日ねぇ~~~』というやりとりが恒例化していた。

毎日、順延である。

 

いくらなんでも それは体と精神の健康に悪い。

で、昨日の朝、私は果敢にも挑戦してみた。

「どぉ?」 『じゃ、今夜ねぇ~~』

そうか、いよいよ今夜か。。。私の小さな胸は大いにときめいた。

 

が、

毎晩のカリキュラムである体操の途中で 「ま」さんはいびきをかきはじめた。

『すぴ~~~ すぴ~~~~~~~』

夫の横で 壁に足をたてかけ

いびきが聞こえたときの妻の表情は さぞかし悲哀に満ちていたことでしょう。

 

呼吸に合わせて上下する「ま」さんの胸をながめていたら 

揺れる懐中時計で催眠術にかかる仕組みで 私も眠ってしまった。

でもまぁ、

奇妙で不自然な姿勢では 深く 眠れるはずがない。

 

ほどなく首の痛みで目覚めた私は 壁に胡坐をかき 熟睡する「ま」さんを見た。

こんな姿勢では不健康の上塗りだ。

「ま」さんを起こし 定位置に定姿勢で寝かせた。

 

そして しかし、

私は全く納得できない心持ちであった。

再び開始した夫のいびきを聞きながら 無性に腹が立ってきた

 

だから せめてもの報復に 

通常とは頭の位置を反対にして 夫の顔の真横に私の足を並べてやった

 

眠りに落ちる直前に 自分の顔の横にも夫の足があることに気付いたが

どうでもよくなって そのまま眠った。

 

寝相の悪い私が 昨夜「ま」さんにどんな攻撃をしたのか 私は知らない。


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