関西人にとってビーフこそが正当なカレーらしい。
確かにビーフカレーは美味しい。
でも豚も鶏も豆もシーフードも精進も 私は正当なカレーだと思うし、美味しい。
てか、正当ってなんだよ。
食材は平等だ。
で、うちでカレーを作るとき、前は色々だったけど、最近はビーフ一本槍。
(自分しか食べないときは色々使うけど)
ビーフ以外だと『関西では《肉=牛》だ!』という話題になるのが若干面倒に思えてきたので。
スーパーで買えるとても庶民的な価格の牛肉をひたすら煮てなんとかする。
ウチのイマイチな圧力鍋でも 30分を2回加圧すれば たいていの肉はなんとかなる。
で、野菜は裏ごし。
玉ねぎ、にんじん、しょうが、ニンニク、セロリ…ここらへんはドロドロ煮込んでなくなっちゃった…を演出する。
カレー汁に肉だけが鎮座してるのが、最近のうちのカレー。
ナスやマッシュルームなんかを追加で気分転換することもある。
じゃがいももいいよね。
ルーはゴールデンカレーが好き。
SBのカレー粉も使うこともある。
隠し味は秘密。
で、
ご飯はかために炊く。
ゆで卵を添える。
福神漬けやらっきょうが、あれば添える。
…の、パターンで、
最近はやり過ごしてきた。
夫の反応が良いこともあって
クリスマスも、カレーで乗り切ろうと思った。
近所のスーパーの激安牛肉では恐縮な気がしたので
ハナ●サに行って牛スジ肉とスネ肉を仕入れた。
で、
ググって簡単かつ丁寧に漬け込み&下ゆでをして、圧力鍋で煮た。
何度も煮た。
でも、ちっとも柔らかくならない。
スネ肉はほぐれてすらない。塊のままだ!
がっつりカタマリ!
野菜は既にグズグズだ。
通常に比べて 裏ごしがやたらに楽だ。
煮過ぎたのかもしれない。
煮過ぎるとダメになる肉もあるのかも。
何故だ!
やり直す時間は無い。
…
…
……!
そうだ!
ルーを入れたら 気にならなくなる …かもしれない。
ルーのトロミで 七難を隠せる可能性に賭けてみよう!
…
…。
………。
そんなはず、あるわけなかった。
わたしは諦めた。
塊肉を箸で 粗くほぐした。
夫が唯一好きなキノコ、マッシュルームのゴロゴロ感を演出すべくノーカットで投入。
新鮮な見た目になった。
肉がダメでも マッシュルームゴロゴロが 目くらましになるかもしれない!
でも、
換気扇の下で煙草を吸いに来た夫は
鍋を見て 抵抗感を示した。
『なんか変なことしてる〜〜!?』
マッシュルームはスライスしなければならないものらしい。
今更切れない。
もう、全てを受け入れよう。