ふたりの生活。

東京の下町で暮らすふたりの生活

助けを求めても すぐに来ない夫。

2007-07-23 | 

先日、私は愛する夫のために 野菜炒めを作ろうとしていた。

 

鍋と油を加熱しすぎて 

野菜を入れた瞬間、

何かが とんできた。

「ぎゃっっ!!!!

熱いしぶきが 目のあたりを直撃したのだ。

(この時点では 目だかそのそばなのか分かっていなかった。)

 

とにかく 熱かった。で、痛い。

私は夫に助けを求めた。

「ちょっと手伝って~~~

とにかく、この鍋を振ってもらわないと

時間をかけて準備したお野菜ちゃんたちが 真っ黒焦げだ・・・・という一心だった。

 

しかし、

私のピンチに駆けつけるはずの夫は

ソファーで ZOOKEEPERの 真っ最中であった。

 

『ちょっと待ってて~~~~と やたらに呑気なのである。

それが 野菜炒めの行く末を 自分の顔の火傷より心配した立派な嫁に対する言葉であろうか?

 

私はボー然とした。

 

しかし、

刻一刻と野菜ちゃんたちは加熱されているのである。

冷たい夫のことを非難している場合ではない。

 

痛みに耐えて

片目で 私は野菜炒めを完成させた。

完成させてすぐ 鍋を食卓に運び

自分で冷凍室から保冷剤を出して 患部に押し当てた。

鏡で確認すると 小さく赤くなっていた。

 

こーゆー場合 

「手伝って~~」という援護の要請の前に

「ぎゃっっ!!」と叫び声をあげた時点で

『どうしたのっ!?!?!?』と すっ飛んでくるのが

いつもの「ま」さんである(・・・と、私は 能天気にも信じていた)

 

なんだか がっかりなのである。 痛みと失望で くらくらした。

火傷は小さいが やたらに痛い。

目の横の小さい火傷が痛いのか 心が痛いのかがよく分からない。

 

ZOOKEEPERがひと段落ついたところで 「ま」さんはやっと 私の顔を見た。

保冷剤を目に当てた私は たぶん ひどい表情をしていたのに違いない。

『ごめんな~~と言いながら 野菜炒めを鍋から皿に移した。

 

顔を冷やしながら 野菜炒めを食べた。

不味かった。

 

たぶん、

このことは かさぶたが取れても しばらく忘れないと思う。