特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

フリーマーケット

2005-10-30 22:06:28 | 韓国留学記
 晴れ。最低気温4.5度。最高気温11.8度。

 体は実に正直である。 
 布団から抜け出して朝の五時半に鳴った目覚ましのアラームを止めると、そのまま布団に逆戻り。再び目が覚めたのは七時半過ぎだった。いくらクルーズ好きの私でも睡魔には勝てなかったことになる。束草(ソクチョ)で待ってくれている彼女には悪いことをしたなぁと思いながら朝食を摂った。彼女とはまたどこかの港で逢えるだろう。
 
 昨日(10/29)久しぶりに弘大(ホンデ)に出掛けた。この大学は総合大学だが美術系が有名な学校なので、大学の周辺も洒落たお店やクラブが多い。
 ソウルで学生が遊ぶ街と言えば、以前は延世(ヨンセ)大学梨花女子(イファヨジャ)大学のある新村(シンチョン=신촌)一帯が真っ先に挙がったのだが、最近では弘大(ホンデ)一帯も幅を利かせつつある。

 週末になると大学前にある小さな公園に“未来のアーティスト”が多勢集まって来て、自分達が作った作品を売ったり、音楽を演奏したりするフリーマーケットが開かれる。昨日も大いに賑わっていたのだが、ふと見ると公園の前に掲げられた看板に韓国語で「フリーマーケット(プリマケッ=프리마켓)」と書かれていた。それは良い。構わない。でもその下の英語が「Free market」になっていた

 確かに韓国語も日本語も「Free」と「Flea」はそれぞれ「프리(プリ)」、「フリー」で表記上は全く同じになってしまう。しかし英語の「Free」と「Flea」では意味が全く違う。フリーマーケットは「蚤の市(のみのいち)」の意味だから「Flea market」であり、「Free market」ではない。韓国語で「蚤の市」は「벼룩시장(ピョルッシジャン)」という。
 どうやら「蚤の市」や「벼룩시장(ピョルッシジャン)」という本来の意味は忘れられ、最近では「フリーマーケット」や「프리마켓(プリマケッ)」という“言葉”だけが一人歩きしているようである。