特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

パダカジャ!

2005-10-29 23:45:02 | カンコクゴ試行錯誤
 晴れ。最低気温7.1度。最高気温12.5度。日中は風があり肌寒かった。

 「パダカジャ(바다 가자!)」とは韓国語で「海へ行こう!」という意味だ。

 明日(10/30)東海岸沿いの束草(ソクチョ)に出かけようか迷っている。
 というのも今朝(10/29)日本のクルーズ客船ぱしふぃっくびいなすが束草(ソクチョ)に入港したからだ。クルーズ大好き人間にとっては雪岳山(ソラクサン)での紅葉狩りなどよりも、クルーズ客船をこの目で見たいという強い衝動に駆られて仕方がないのである。去る十月二十六日に横浜港を発ち神戸博多を経て今朝(10/29)束草(ソクチョ)に入港し、明日(10/30)の午後六時に次の寄港地蔚山(ウルサン)に向けて出帆(しゅっぱん)するそうだ。

 このところ束草(ソクチョ)に寄港する日本のクルーズ客船が相次いでいる。束草(ソクチョ)は紅葉狩りで有名な雪岳山(ソラクサン)のお膝元であること。そして「冬のソナタ(겨울연가)」が撮影された春川(チュンチョン)龍平(ヨンピョン)リゾートにも近く、オーバーランドツアー(overland tour=船内で寝泊りするのではなく、一般のホテルなどで宿泊するツアーのこと)などの多様なオプショナルツアーを組みやすいという利点がある。その背景には当然のことながら「韓流」があることは言うまでもない。

 ところで冒頭に書いた「パダカジャ(바다 가자!)」とは、母音と母音に挟まれた際に濁音化(有声音化)する韓国語の子音字を覚えるためのフレーズである。子音字のㅂ[p]、ㄷ[t]、ㄱ[k]、ㅈ[c]が母音字に挟まれると、それぞれㅂ[b]、ㄷ[d]、ㄱ[g]、ㅈ[j]と発音される。しかし、韓国語ネイティブの人たちには濁音化(有声音化)という概念がそもそも無いために、ㅂ[p]もㅂ[b]も全く同じ音として認識してしまう。それゆえ韓国語で家具をあらわす「가구(カグ)」という単語の初めのㄱ[k]と二文字目のㄱ[g]は違う音(おと)だといくら言っても、なかなか理解してもらえない。
 よって、韓国語話者が「家具を買う(かぐをかう)」や「ガムを噛む(がむをかむ)」といった日本語を正確に発音するためには、相当な発音練習を積まなければならないのが普通だ。しかし私たち日本語話者だって、韓国語のパッチム(終声)のㄴ[n]、ㅁ[m]、ㅇ[ng]を全て「ん」と認識してしまい、それぞれの音の違いを正確に区別(聞き取ったり発音したりすること)するのが難しいのだから、他人(ひと)のことは言えないのだが・・・