途中に漬け物樽がたくさん置かれているシャッターの中で、おじさんが冷蔵庫の中から出てこられたので近づいて声を掛けました。
「お漬け物ですか、この梅干しはお幾らですか? いろんなものを作られているのですね」
「今日はこれから瓜を漬けるんですよ」
「ラッキョウも美味しそうですね、一つ貰います」
「これは鳴門のラッキョウで良いものですよ」
「僕は故郷が徳島なので、鳴門のラッキョウは嬉しいですね!」
鳴門はさつま芋(金時)で有名ですが、砂地がラッキョウにも適しているのだと説明して貰いながら、僕は冷蔵庫の中が気になり進んでいきます。白菜漬けが爽やかな色合いで小袋に詰められ、近隣のお店への出荷を待っているようでした。
そのようなおじさんとの楽しい会話の後、僕はラッキョウと白菜漬けをぶら下げて、疲れていた気分もすっかり回復し帰ってきました。
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