故郷の徳島県美波町を舞台に、町の出身者でもある監督やカメラマンが、地方創生をテーマに昨年創り上げた映画『波乗りオフィスへようこそ』をようやく観ることができました。
大阪は十三の第七劇場で先週から今週(明日まで)にかけて上映されています。インディーズ的な映画ですから多くの観客を期待できるものではないと想いますが、映画自体はとても面白く働き方改革を想わせる現代的な内容なので、誰でも考えさせられ感動もあり楽しめる作品だと想います。
故郷の風景が次々に出てきて、帰郷すれば必ず行く「あしずり展望台」など、僕にとっては二重に嬉しかったです。
徳島県ではIT企業がサテライト・オフィスを構えている地域として神山町が全国に知られていますが、海側の美波町も多くのIT関連の企業が町の活性化に関わっています。ITはインターネット網が発達した環境があれば、何処ででも場所を選ばずに仕事ができます。そういったスキルを持ち、そして美波町が提供できる豊かさ(サーフィンができる、山歩きができる、お遍路さんが、新鮮な食材が‥‥)を価値として感じられる人にとっては、素晴らしいライフステージということになります。
ITで働く人が増えれば、飲食や他のサービス業も成り立っていくので、どんどん新たな住民が集まってくるでしょう。ITや新たなサービスによって、従来の第一次産業もその価値を内外に発信し、販路を開拓することもできる好循環が生まれます。
映画を観ながら、これは決して奇跡の物語ではなく、何処で起こっても不思議ではないものだと想いました。日本の将来も明るいものかも知れないと‥‥。
ちなみに、パンフレットによると監督とモデルとなった実際のIT企業社長は、僕と同じ富岡西高校の卒業生でした。また最終シーンで“クライマックス”の『花嫁』を演奏していたブラスバンドも富岡西高校の吹奏楽部だったようです。今春の甲子園野球大会でもアルプス・スタンドで盛り上げてくれました (^-^)