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千里山ブラウズ

SENRIYAMA BROWSE 千里山の商店街や街並みを散策しながら、素敵な人やお店そして風景と出会えれば‥‥

命がけのいとなみ

2006-09-06 00:19:30 | 千里山トラスト
千里山月が丘の急な峠を越えた辺り、あまり車も通らない路上でカナブンが交尾しているのに出くわしました。トンボや蝶なら直ぐに逃げていくものですが、近づいても警戒する気配もなく命をつなぐ営みに没頭しているようでした。
写真を撮りしばらく見守った後で帰ろうと思い、どこか安全な草むらに移してやろうかと考えたのですが、それで交尾を中断させるのも野暮な話かなと思い直し、そのままにして坂を下り始めました。丁度その時下から軽トラックが昇ってきました!!
まさか大丈夫だろうと見守っていると、運悪く車輪が一直線に小さな二匹に向かっていきます。あっと思った瞬間、一匹は間一髪飛び立ったのですが、残された者は無惨な音と共に半身を潰されていました。
飛び立ったのは絶対に上に乗っていた♂の方だと思いました。しかし、近づいてよく見ると瀕死の方は緑色に輝いています。写真でも分かりますが、それは♂の方でした。ということは、♀がいち速く危険を察知して飛び立ったのに対して、営みに没頭していた♂の方は‥‥。
ちなみに、カマキリでは交尾を終えた♂は♀に食べられてしまうそうです。食べられながらも恍惚の表情をしているように見えると言います。♀はお産に命を懸けますが、その変わりに♂は交尾に命がけなのでしょうか? 飛び立った♀のカナブンに♂の種が宿っていることを祈らずには居られませんでした。