10時と3時のいっぷく

零細建築設計事務所の日常とその周辺を、コーヒータイムに綴ります。

老後について考える

2006年05月09日 | 未分類
15年前に設計した「緑ヶ丘の家」を久し振りに訪ねました。その当時もすでにお子さんも独立され、夫妻の老後のための住まいということで、特にバリアフリーに力点を置いて設計しました。ここ2年程お会いしていなかったので、その後もお元気かと思ったら、ご主人はバイクで事故を起こし4ヶ月間入院し、今もリハビリに通っている身、奥様もここ2年の間に3回手術をして、歩行に障害が出ていました。老夫婦二人のあまりの変わり様に驚きました。
いつも私がお邪魔すると、奥様が私のコーヒー好きを知っていておいしいコーヒーを煎れてくれるのですが、今日は私が煎れる有り様でした。
しかしお二人ともこういう状況になるかも知れないということを想定して設計した家ですから、階段の巾は少し広めにとってあったので、後から電動昇降機も設置できたし、いわゆる障害軽減のためのリフォームをしなくて済んでいます。

『sendohdaさんには感謝しています』と言われましたが、お二人の姿を見ていて自分の老後と照らし合わせ、複雑な気持ちになりました。

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2 コメント

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複雑な心境 (小道)
2006-05-20 08:02:37
sendohdaさん

どう表現していいのかわからない内容です。老後に立ち向かう年代に私も入りました。どちらにしても、そういうユニバーサルデザインっていうのか、住宅には特に必要でしょうねぇ。建築家の方には、そういうことを提案戴けるとよいなあと思います。

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難しい問題です。 (sendohda)
2006-05-20 20:19:35
設計者としては、バリアフリーやユニバーサルデザインというのは当然考えます。

ただ難しいのはハードとしては限界があるというか、壁があって、その一歩先へ踏み込めたらよいのに、という部分が非常に大事ではないかと思うのです。
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