先日言及したスクワットスタンス・デッドリフト(以降SSDLと表記)を詳しく説明します。
SSDLはジョエル・シードマン(Joel Seedman)氏が考案した、
通常のデッドリフト、スモウ・デッドリフトの中間のスタンスで行う、
言わば第三のデッドリフトです。SSDLにはそれらにはない利点もいくつかあります。
ジョエル・シードマン氏のサイトです。
http://www.AdvancedHumanPerformance.com/
最初に方法の説明をします。
足はスモウ・デッドリフトのように外へ45度以上回すことなく、
かなり真っ直ぐにします。
スタンスは通常のスクワットと同程度~20%の幅をとります。
ここで言うスクワットのスタンスは、自分が最も自然に、
最大の力を発揮できるスタンスです。人によりますが、
足の外側から測って60~90cmです。
手はスモウ・デッドリフト同様に脚の間に、30~60cmの幅で
バーを握ります。
そして動作に入ります。SSDLでの臀部、胴部、膝の動作はローバー・スクワットと
ほぼ同じで、膝を外へ押し出し、胸を張りながら臀部をできる限り後ろへ押し出します。
その際背骨の自然なアーチ、頭部の位置を自然に保ちます。
胴部は約45度に傾けます。
背中をしぼるように力を入れて、バーを強く握り、後は通常・スモウのように
足を押す動作から始め、バーが膝に到達したあたりで臀部を前方へ押し出して
ロックします。
その後は腰を丸めないようにボトムポジションに戻ります。
SSDLの利点です。
・利点1 スクワット・デッドリフトの向上
スモウ・デッドリフトは通常のデッドリフトよりも
パワーリフティングでのスクワットの体勢に近いので、
通常よりもスクワット向上につながると言われていますが、
SSDLはより似ていて、適切なローバー・スクワットほぼ同じと言えます。
スクワットからデッドリフトへ、デッドリフトからスクワットへ、
SSDLはスクワット、デッドリフトを同時に行っていると言えるでしょう。
・利点2 スティッキング・ポイントがない
通常のデッドリフトはトップポジション付近、
スモウ・デッドリフトは引き始めにスティッキング・ポイントがありますが、
SSDLは動作全体を通してテンションが均等なので、
スティッキング・ポイントはありません。
そのため滑らかに力強く行えます。
・利点3 より高頻度で行える
SSDLは通常、スモウ・デッドリフトよりも自然な動作なので、
体に無理な負担がかからないためです。
SSDLの説明動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=CZqumP9KwQg&index=43&list=PLb9jp9PdpS3DeI3oz2x9TlqaPmw9iwD5m
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