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飲料消費と気温の相関関係

2020-10-15 23:36:52 | 経済統計

ビール、お茶、コーヒー等の飲料と気温との相関関係を調べてみました。

データ元は二つ: ※対象期間は2018年1月~2019年12月

➀ 月次販売データ -アサヒビールホールディングス

② 東京 日平均気温の月平均値(℃)ー気象庁

データを エクセルファイル にまとめて各飲料と気温の相関係数を算出しました。(Z列・AA列)

特徴的なものをピックアップすると以下のとおりです。

飲料 相関係数(通年) 相関係数(12月除く)
お茶  0.847  0.871
スーパードライ  0.395  0.586
コーヒー ー0.068 -0.007

相関が最も高かったのが意外にもお茶。炭酸・果汁・ミネラルウォーターよりも高い相関でした。冬でも熱いお茶が売れそうな気がしていたのですが。

こちらも意外ですがスーパードライの気温との相関はあまり高くありません。夏こそビール!と思ってましたが、暑い季節でなくても売れているということでしょう。実は出荷が一番多いのが12月ですが、おそらく忘年会需要でしょう。12月を除いて算出するとやや高い相関になり、少し納得できる感じになりました。

相関が一番低いのはコーヒー。ほとんど無相関ですが、こちらは納得できます。寒けりゃ寒いで熱いコーヒーが売れているということでしょう。お茶とは対照的です。

なかなか興味深いデータでした。分析の精度を上げようとすれば、以下のような点が課題です。

・出荷して消費まで時間がありますので、このリードタイムを考慮する必要があります。

・出荷は全国データですが、気温は東京のデータです。

 


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