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「国内総生産」の定義

2019-11-14 20:21:20 | 日記

公務員試験ではけっこうよく出題されます。

国内総生産とは国内で産み出された「付加価値」の合計です。

付加価値=生産高(売上)-中間投入(仕入)

仕入れた部分は自らが作ったものではないので控除します。

また、国内総生産とまぎらわしい言葉がいくつかあってその差異についてよく出題されます。

国内総生産 - 固定資本減耗 = 国内純生産

国内総生産 + 海外要素所得 = 国民総所得

国内総生産(市場価格表示) + 補助金 - 間接税 = 国内総生産(要素費用表示)

国内総生産を支出面から分類すると以下の式となり、マクロ経済学で最もよく使われる式です。

国内総生産(支出面)=消費+投資+政府支出+輸出入

 

それから、国内総生産に含まれるもの、含まれないものの事例問題もけっこうよくでます。

 ・含まれるもの

自家消費(生産物・不動産)、建物、行政サービス

 

・含まれないもの

家事労働、中古資産、土地・有価証券、社会保険給付

 


完全競争と独占ー生産者理論

2019-11-14 10:57:30 | 日記

【完全競争】

完全競争の場合、生産者(供給者)は価格を決定することはできません。

市場価格が100円なら、101円では売れません。消費者は100円の他社製品を購入します。

99円で売る理由もありません。理論では100円でいくらでも売れるという前提をおきます。

⇔ 生産者にとっての需要曲線=均衡価格で水平な需要曲線

⇔ 生産者の限界収入曲線は市場価格で水平

(完全競争では消費者も生産者も無数にいて、個々の生産者に比して市場規模はメチャクチャ大きいと想定するからです)

ただ、「いくらでも売れる」のですが、理論の中では限界費用が逓増するので、市場価格=限界費用となる点まで生産することになります。

【独占】

独占の場合、生産者は一社しか存在しません。

⇔ 生産者にとっての需要曲線=市場全体の需要曲線(右下がり)

したがって、供給量が変化すると価格も変化します。

たとえば、需要関数を D=100-2P とすると、[D:需要量、P:価格]

逆需要関数 P=50-½D

収入    R=D×P=(50-½D)D=50Dー½D×D

限界収入  dR/dP=50-D ⇒ 傾きは逆需要関数の2倍

 

どちらも 限界収入=限界費用 となる点で生産をおこないますが、

需要曲線が異なる⇒限界収入曲線がことなる ために生産点も異なることになります。