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試験に出る経済学説2+3(公務員)

2020-11-13 07:35:59 | 経済統計

まず基本は古典派とケインズ派です。

➀ 古典派

市場万能主義です。アダム・スミスが「神の見えざる手」と表現したように、市場の価格調整機能により需要と供給はかならず一致します。

したがって、供給が重要です。たくさん作れば、市場が需要者に財を供給してくれます。「セイの法則」と呼ばれますが、社会を豊かにするには供給が大事です。

また、財政政策・金融政策は無効で市場にゆだねるべきであるとします。

② ケインズ派

市場の価格調整機能はうまく働かない場合があり、その場合には財政・金融政策が有効であるとします(IS-LM分析)。需要がなければ供給はみたされません。「有効需要の原理」

特に労働市場において価格は下がりにくく(賃金の下方硬直性)、失業が存在する大きな理由となっています。

 

次に挙げる三つの学説も重要です。ここで差がつくかもしれません。

③ マネタリスト

市場の価格調整機能には時間を要すると考えます。したがって、財政・金融政策は短期的には有効であるが長期的には無効です。経済政策は通貨供給量を一定割合で増加させることのみを主張しています。代表的経済学者はフリードマンです。

④ 合理的期待形成学派

国民は合理的で経済政策の意図を読み取ってしまうため、財政・金融政策は短期的にも長期的にも無効であると考えます。代表的経済学者はルーカス・バローです。

⑤ サプライサイダー

市場機能の阻害要因があるのであれば、ケインズ派のように経済・金融政策を用いるのではなく、その阻害要因を取り除くような政策を考えます。規制緩和・減税・公営企業民営化等です。1980年代、米英のレーガン・サッチャー政権で採用されました。


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