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【6569】日総工産 高かい離・75日マイナス

2020-02-23 20:25:29 | 日記

75日移動平均線からのマイナス乖離が高いものから「買い物」を探してみます。

日総工産のマイナス乖離はー25.67%、東証1部では2月21現在下から8番目です。

過去2年間のチャートを見ると相当下げてきました。

会社の特徴は以下の通り。

製造業派遣・請負大手。自動車・電機・精密機器業界向け主体。老人ホーム等運営。上海現法展開。

IR情報はこちら ⇒ https://www.nisso.co.jp/ir/

2月7日のフィスコの報道は次のとおりでした。

日総工産<6569>は急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は19億円で前年同期比3.0%減益、上半期は同23.2%の大幅増益であったため、10-12月期の収益は急速に低下する格好となっている。通期予想は39億円から27億円に下方修正、一転しての減益見通しとなっている。電子デバイスメーカーの稼働調整や需要回復遅れなどの影響、研修費及び社員募集費などの投資費用増加を背景としている。

この日株価は1010円から841円まで急落しました。その後も値動き弱く2/21終値が807円、まだ下値があるかもしれません。

新型肺炎ももちろんマイナス材料ですが、それが落ち着くのと、会社業績回復と底値を確認すれば買えると思いますがもう少し待った方がよさそうです。

 


高校数学A: 整数解←ユークリッド互除法

2020-02-23 19:48:24 | 日記

超重要項目ではありませんが、解き方知らないとけっこうやっかいな問題です。

例題:整数解を求めよ 48x + 37y = 1

 48 = 37 x 1 + 11   ⇒ 11 = 48 - 37 x 1 ①

 37 = 11 x 3 + 4     ⇒   4 = 37 - 11 x 3 ②

 11 =  4 x 2 + 3      ⇒  3 = 11 - 4 x 2  ③

   4 =  3 x 1 + 1      ⇒  1 =   4 - 3 x 1

 ③を使って3を置き換え   =  4 - (11 - 4 x 2) x 1  = 4 x 3 - 11 x 1

 ②を使って4を置き換え   =  (37 - 11 x 3) x 3 - 11 x 1 = 37 x 3 - 11 x 10

 ①を使って11を置き換え   =  37 x 3 - (48 - 37 x 1) x 10 = - 48 x 10 + 37 x 13

 ∴ x = -10,  y = 13  一般解なら x = -10 + 37k,  y = 13 + 48k

一回やり方わかればそれほど難しくありませんが、手順覚えるまでが少し手間です。


マクロ経済学: BP曲線

2020-02-23 15:38:26 | 日記

マクロ経済学基礎 目次

 

BP曲線は国際収支を均衡させる(国民所得,金利)の軌跡です。

IS-LM-BP分析で使われます。

 

① 資本移動が可能な場合

 直接投資・証券投資が自由に行える場合です。

 金利の高い国には投資が集まり、その結果金利が低下し、他国と同じ金利水準になります。

 BP曲線より上では、金利が高いため 資本収支黒字 ⇒ 国際収支黒字 となります。

     

景気刺激の経済政策をとった場合

・財政政策 G↑ ⇒ Y↑・r↑ ⇒ e↑ (自国通貨高)

   ・変動相場 ⇒ X↓(輸出減少)⇒ Y↓ ∴無効

   ・固定相場 ⇒ M↑(固定相場維持のために通貨供給増)⇒ e↓・r↓ ⇒ I↑・Y↑ ∴有効

・金融政策 M↑ ⇒ Y↑・r↓ ⇒ e↓ (自国通貨安)

   ・変動相場 ⇒ X↑(輸出増加)⇒ Y↑ ∴有効

   ・固定相場 ⇒ M↓(固定相場維持のために通貨供給減)⇒ e↑・r↑ ⇒ I↓・Y↓ ∴無効

 

② 資本移動ができない場合

      

景気刺激の経済政策をとった場合

・財政政策 G↑ ⇒ Y↑・r↑ ⇒ 輸入↑ ⇒ e↓(自国通貨安)

   ・変動相場 ⇒ X↑(輸出増加)⇒ Y↑ ∴有効

   ・固定相場 ⇒ M↓(固定相場維持のために通貨供給減)⇒ e↑・r↑ ⇒ I↓・Y↓ ∴無効

・金融政策 M↑ ⇒ Y↑・r↓ ⇒ 輸入↑ ⇒ e↓(自国通貨安)

   ・変動相場 ⇒ X↑(輸出増加)⇒ Y↑ ∴有効

   ・固定相場 ⇒ M↓(固定相場維持のために通貨供給減)⇒ e↑・r↑ ⇒ I↓・Y↓ ∴無効

 

 

③ 資本移動が不完全な場合

①と②の中間的状況です。

国際収支は、BP曲線より左上で黒字・左下で赤字となります。

     


マクロ経済学: 為替レート

2020-02-23 07:41:27 | 日記

マクロ経済学基礎 目次

 

一般に為替レートは以下の三要因によってきまると言われています。

(1)経常収支

貿易収支(財・サービス)や所得収支(利子・配当等)がプラスになれば、自国通貨への需要が増し、自国通貨の為替レートは高くなります。

(2)金利

2国間の金利に差があれば、金利の高い国の通貨は買われ高くなります(金利は下落)。反対に、金利の安い国の通貨は売られ高くなります(金利は上昇)。

(3)物価水準

例をあげると、オレンジジュース1本の価格がアメリカで1ドル、日本で100円なら1ドル=100円です。

日本でインフレが進み、オレンジジュースが110円になったら1ドル=110円(円安)になります。

 

※マーシャル=ラーナーの条件

自国通貨が安ければ貿易収支はプラスになる、というのはいつも成りたつわけではないという議論です。

輸出には有利ですが、輸入には不利だからですが、以下の関係になります(自国通貨安)。

① 両国の輸入需要の価格弾力性の和>1 ⇒ 貿易収支 ↑ 

② 両国の輸入需要の価格弾力性の和=1 ⇒ 貿易収支 →

③ 両国の輸入需要の価格弾力性の和<1 ⇒ 貿易収支 ↓

 

①が自国通貨安⇒貿易収支 ↑ のための条件で、「マーシャル=ラーナーの条件」と呼ばれます。

イメージしにくい内容なので、例をあげてみます。

①の例: 両国の輸入需要の価格弾力性がともに1

   ⇒ 自国の輸出量 ↑・輸出額 ↑、輸入量 ↓・輸入額→ ⇒ 貿易収支 ↑

③の例: 両国の輸入需要の価格弾力性がともに0

   ⇒ 自国の輸出量→・輸出額→、輸入量→・輸入額 ↑ ⇒ 貿易収支 ↓

 

※Jカーブ効果

マーシャル=ラーナーの条件が満たされていても、為替レートの変化(=価格変化)に対する数量調整に時間を要する場合、短期的には貿易収支が悪化します。

貿易収支を時間軸のグラフで示すといかのとおりJの文字に似ていることから「Jカーブ効果」と呼ばれます。

 

 


マクロ経済学: 国際収支

2020-02-22 10:41:45 | 日記

マクロ経済学基礎 目次

 

(1)国際収支表

   経常収支+資本移転収支ー金融収支+誤差脱漏=0

   ・経常収支=貿易・サービス収支+第一次所得収支(利子配当等)+第二次所得収支(無償→財・サービスにかかわるもの)

   ・資本移転収支=無償でおこなわれる固定資産形成・債務免除(固定資本にかかわるもの)

   ・金融収支=証券投資、直接投資、外貨準備等 →外国への投資が増えるとプラスになります

 

(2)経常収支とGDP

   貯蓄・投資差額+財政収支=貿易収支

 ⇔ (S-I)+(T-G)= X-M 

   簡単にいうと国内で消費しなかったもの(左辺)は、輸出している(右辺)という意味です。

   数式的には以下の2式から導出されます。

   GDP(所得面)= C+S+T

   GDE(支出面)= C+I+G+X-M

 

(3)アブソープション・アプローチ

国内需要から貿易収支(または経常収支)を説明する方法です。

Y=C0+cY+I+G+X-M ⇔ X-M=(1-c)Yー(C0+cY+I+G)

・消費性向cが大きいほど貿易収支は小さくなる

・アブソープション(C0+cY+I+G)が大きいほど貿易収支は小さくなる

要するに国内支出が大きければ貿易収支は小さくなるという当然の話です。