夕日さすまに いそしめよ(旧「今日までそして明日から」)

人生、宗教、世相、趣味などを思いつくままに記す

死をみつめ、今を大切に生きる

2012-08-26 20:33:57 | 読書
 牧師をやっていて多くの方の喪の仕事に携わりました。そのことをとおして、ここでこそ希望のメッセージが語れなくてはという思いを深めました。「死」は自分の宣教の課題であり、また自分自身の人生の最終的課題です。8月はなぜかこの問題を考えようという気持が強くなります。今年はこの本を読んでみました。クリスチャンでない人の講演も含まれています、全体にキリスト教そのものを前面に出した本ではありません。自分の死を見つめることはこわいですが、それを避けてはならないという前向きな思いを新たにしました。10年前に出た本ですが、内容的には古くなっていません。字が大きくて読みやすいです。本はアマゾンで古本で買いました。 . . . 本文を読む

律法からの解放

2012-08-26 19:05:41 | 日曜日のメッセージ
 ローマの信徒への手紙7章1~6節。ここの律法論議はなかなか難しいものがある。律法そのものは文句なく神の善い贈り物なのだけれども、その善なるものが人間の罪の作用によって無力になり、正しく働かなくなっている。律法がかえって罪を喚起し、ますます人間を罪の奴隷にしてしまっている。そんなことを言おうとしているのである。また、ファリサイ派のユダヤ人だったパウロは、その律法主義の中に欺瞞的なもの、律法の本来の意図とは違うものを感じざるを得なかったのではないだろうか。律法が命の道として与えられることによって、人はこれを利用して自分の力で永遠の命を確保しようともくろみ始めるのである。つまり、ポイント計算を始めるのである。ファリサイ派の安息日律法など最もポイント計算しやすいシステムである。234箇条もある戒律をどのくらい順守できたかで、自分が今どのくらい神の前に義を確保できているかが分かるからである。それはもはや神の栄光をあらわすのではなく、自分の義を自分で増し加えようというむさぼりの世界である。 . . . 本文を読む