夕日さすまに いそしめよ(旧「今日までそして明日から」)

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肉の人と霊の人

2012-08-17 18:56:43 | 日曜日のメッセージ
 コリントの信徒への手紙一 2章11節~3章9節。パウロはこの三章で「霊の人」と「肉の人」を対照的に描いているが、ここには少々皮肉が込められていると言われている。自分たちはすでに完全になった、「霊の人」となったと言っているコリントの人々を、パウロは君たちはまだ「肉の人」だと非難しているからである。三章一節では「兄弟たち、わたしはあなたがたには、霊の人に対するように語ることができず、肉の人、つまり、キリストとの関係では乳飲み子である人々に対するように語りました」と言う。彼らは自分たちを「霊の人」になったと有頂天になっていたのであろう。が、実際には人間的なねたみや争いが絶えず、相変わらず「肉の人」であることを暴露しているではないかと三節以下では指摘しているのだ。目を覚まして冷静になりなさいと訴えているのである。そして、自分が伝えた十字架の福音に立つことを止めたから、こういう結果になるんだとパウロは言いたいのだろうと思う。 . . . 本文を読む