ヨハネによる福音書15章12~17節。ここでよく考えなくてはいけないのは、愛が命令として述べられているということである。本日の個所では、「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である」という言葉と、「互いに愛し合いなさい。これがわたしの命令である」という言葉が全体の枠をなしている。でも、愛とは命じられてなすものであろうか。私たちがふつうに愛だと思っているものは、人から命令されなくても自然に沸き上がってくるものである。私たちは自分が好ましいと思う人を好み、相性が良いと思う人を愛しているのである。そして、そういう心地よい交わりを愛だと思っているのである。
しかし、主イエスはそういう愛を考えているのであろうか。 . . . 本文を読む