しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ゾディアック」 ロバート・グレイスミス 

2008年09月17日 | 読書
「ゾディアック」 ロバート・グレイスミス   ヴィレッジブックス
  ZODIAC            イシイシノブ・訳

60年代後半、全米を恐怖におとしいれた連続殺人鬼がいる―その名はゾディアック。
殺害方法の残忍さと多様さもさることながら、暗号を使った犯行声明をマスコミ宛に次々と送りつづけてくる犯人の前代未聞の異常さが、人びとを震えあがらせた。
いまだに解決されていないこの事件にとり憑かれ、みずからの生活を犠牲にしてまで犯人の正体を暴くことに命を賭けた男たちや、凶行の犠牲となった被害者とその家族たち・・・・・・
著者の執念の追跡によって集められた数々の証言と証拠品によって明かされる、稀代の殺人鬼、ゾディアックの全貌!
              <文庫本裏カバーより>


映画を先に見て、気になって原作の方も読む。
この気になってというのは、自分もゾディアックに引きつけられたということだろうか。
映画を見たことが助けになっている感じもあり、始めからこの事件の中に入っていける。
映画より淡々と事実を追っているの感じがする。
やはり映画は人物を描いているので、多少ドラマチックになっていたのがわかる。
本はひたすらゾディアックが真ん中にいて、その異常さが際立つ感じがする。
はっきり確認されていないだけで、まだまだたくさんの人を殺しているかも知れないのだ。
こんな連続殺人は日本ではない。
ゾディアックは捕まらなかった。
それは、警察機関の連携のまずさがあったから。手柄は自分たちのところでという欲もある。
日本の警察も色々あるようだが、それはアメリカも同じ。
情報がもっと迅速にやり取り出来る現代だったら捕まえられただろうか。
殺人の理由、何故というのは結局分からなかったが、何故か分からない殺人が増えている。
家族を殺す、誰でもよかったと通りすがりの人を殺す。
人間の心が壊れている。
怖い気持ちが残ったが、ゾディアックから学ぶものは何だろう。

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