しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「アヒルと鴨のコインロッカー」 2006日本

2008年07月11日 | 映画
「アヒルと鴨のコインロッカー」2006日本
原作 伊坂幸太郎    監督 中村義洋

大学入学のため仙台へと引っ越してきた椎名は隣の河崎に声を掛けられる。
河崎は隣の隣に住むブータン人の留学生ドジルに広辞苑を贈りたいので、本屋を襲う手伝いをしてくれと言う。
よく分からないまま襲撃を手伝った椎名。
河崎はブータン人の話や、ドジルの恋人琴美の話を始める。
それは2年前に仙台で起こった、動物虐待事件が絡んだ話だった。


伊坂さんの物語の雰囲気を持つ映画ではあるが、原作がとても面白く好きなので、かなり物足りなく感じてしまった。
それぞれの人物の掘り下げが小さく、あまり個性が感じられなかった。
原作に忠実にしようと思った分、うわべをなぞってしまったような気もする。
そして、人物の取り違えはどんな風に表現するのかと思ったけれど、その通りの素直な表現だった。
もっとぼかした感じにするのかとも思っていたが。
回想場面が2種類になるが、なんとなく映像で見るとその部分のミステリが安っぽく感じてしまった。

本屋はあんなに大きかったのだろうか。
あれでは、2人で襲撃するのには無理がありそうな気がする。
もっと小さな町の本屋さんを想像していたけれど、どうなのだろう。
そういえば、何故ドアを蹴るかの説明はあったかな。

そして、美青年の河崎君がどんな美青年として登場するかと期待していたのだが。
男っぽいイメージではなかったはずだが、イメージも違った。ちょっとがっかり。

テーマ曲、ボブ・ディランの「風に吹かれて」の使い方はうまい。これも原作通りか。
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