しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「サブウェイ・パニック」 ジョン・ゴーディ 

2009年10月13日 | 読書
「サブウェイ・パニック」 ジョン・ゴーディ    ハヤカワ文庫NV
 THE TAKING OF PELHAM ONE TOW THREE  村上博基・訳

アメリカ、ニューヨーク。
地下鉄レキシントン・アヴェニュー線。
ペラム1時23分発、識別名ペラム123はグランド・セントラル駅前後で乗り込んだ4人の男にハイジャックされる。
リーダーのライダー、元地下鉄職員のロングマン、ライダーに雇われたスティーヴァーとウェルカム。
先頭車両だけを切り離し、乗客16人を人質に取り、ニューヨーク市に100万ドルを要求する。
タイムリミットは1時間。1分遅れるごとに乗客を1人ずつ処刑するという。



リメイク版の映画を観て、読んだ。
映画の映像が思い浮かび、映画と比較しながら読むことになる。
本の方は、ライダー以外の3人や乗客の様子も細かく書かれる。
そして、ライダーはいつも感情を抑えた冷静な人物。
最後まで謎の部分もある。
そのせいか、わりと静かな展開であまり緊迫感が増さず、読み進めるのに時間が掛かる。
面白くなるのは、後半の止まっていた電車を動かすあたりから。
映画との違いも大きく、結末も違っていた。
本の結末はちょっと不満、あっさりし過ぎて何か残念だ。
ロングマンも、ライダーのアドバイス通りにやれば、上手行っていたかも知れないのに。
度胸出して。

主人公を2人に絞った映画と、広く関わった人達も描き出した本。
どちらも面白かった。

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