「殺人鬼フジコの衝動」 真梨幸子 徳間文庫
これは少なくとも15人を惨殺した「殺人鬼フジコ」と呼ばれた女性の物語。
書いた女性は、書き上げた後に自殺している。
作者は想像で書かれたものと記しているが、実際に起きた記録小説であることは間違いない。
昭和46年10月26日火曜日に起きた「高津区一家惨殺事件」。
両親と妹を喪い、ひとり生き残った11歳のフジコ。
フジコの両親は、見得の為にはお金を惜しまないが、子どもたちの為には給食費も出さない親だった。
そして、学校では虐めの標的にされ、心神ともに限界を感じていた時に事件は起きた。
フジコは叔母の茂子に引き取られる。
茂子は、新興宗教のQ教の熱心な信仰者。
それが原因で今までフジコの家族とは疎遠だった。
フジコは母親のようにはならないと、「いい子」を演じる。
しかし、自分の秘密を知った同級生、小坂恵美を殺してしまう。
殺しても、ばれなければ大丈夫、フジコはそう学んで行く。
話題になっていたので、手に取るが。
かなり悲惨な育児放棄や虐めの内容。
周りにいる大人たちがあまりにも、無関心過ぎて実際はもう少しましなのではと思ってしまう。
環境が変わったフジコが、生きて行く為にいい子を演じようとするのは分かる。
邪魔な存在だった恵美を殺してしまうのは、もうそれがフジコの手段になっていたからか。
始めの両親と妹の事件が最後まではっきりしないので、その後のフジコの行動もいまひとつ理解が出来ない。
残酷な事件の描写より、もっと内面に目が向いた物語なのかと思っていたが。
そして、なのか隠された事実があると言う雰囲気を受けたが、それもたいしたことではなかった。
暗いけれど、重さが足りないような、なんとなくアンバランスを感じる物語。
何故そんなに話題になったのだろう。
これは少なくとも15人を惨殺した「殺人鬼フジコ」と呼ばれた女性の物語。
書いた女性は、書き上げた後に自殺している。
作者は想像で書かれたものと記しているが、実際に起きた記録小説であることは間違いない。
昭和46年10月26日火曜日に起きた「高津区一家惨殺事件」。
両親と妹を喪い、ひとり生き残った11歳のフジコ。
フジコの両親は、見得の為にはお金を惜しまないが、子どもたちの為には給食費も出さない親だった。
そして、学校では虐めの標的にされ、心神ともに限界を感じていた時に事件は起きた。
フジコは叔母の茂子に引き取られる。
茂子は、新興宗教のQ教の熱心な信仰者。
それが原因で今までフジコの家族とは疎遠だった。
フジコは母親のようにはならないと、「いい子」を演じる。
しかし、自分の秘密を知った同級生、小坂恵美を殺してしまう。
殺しても、ばれなければ大丈夫、フジコはそう学んで行く。
話題になっていたので、手に取るが。
かなり悲惨な育児放棄や虐めの内容。
周りにいる大人たちがあまりにも、無関心過ぎて実際はもう少しましなのではと思ってしまう。
環境が変わったフジコが、生きて行く為にいい子を演じようとするのは分かる。
邪魔な存在だった恵美を殺してしまうのは、もうそれがフジコの手段になっていたからか。
始めの両親と妹の事件が最後まではっきりしないので、その後のフジコの行動もいまひとつ理解が出来ない。
残酷な事件の描写より、もっと内面に目が向いた物語なのかと思っていたが。
そして、なのか隠された事実があると言う雰囲気を受けたが、それもたいしたことではなかった。
暗いけれど、重さが足りないような、なんとなくアンバランスを感じる物語。
何故そんなに話題になったのだろう。
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