しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ノウイング」 2009米 

2009年07月12日 | 映画
「ノウイング」 2009米  

監督 アレックス・プロヤス

50年前、ある小学校で未来の絵を描いて入れたタイムカプセルを埋めることになる。
ひとりルシンダだけは、数字を書き並べた。
50年後、開けたタイムカプセルから、ルシンダの書いたものを受け取ったのは、ケイレブ・ケストラー。
ケイレブは何かの暗号かも知れないと家に持ち帰える。
父親のジョンは宇宙物理学者だったが、その数字から意味を読み取る。
それは過去に起きた惨劇の日付と犠牲者の数だった。
日付はこれから来る日もあり、ジョンはその惨劇に直面することになる。
ジョンはさらに起こる惨劇を食い止めようする。




パニックとSFが合わさったような映画。
面白かったのだが、そのSFの部分が何となくしっくり来なかった。
父親が子どもに「絶対に守る」からと言ったが、それが宇宙人が叶えることになるとは思わなかった。
結末も付け方が、難しく興味のあるところだが、宇宙人など登場してしまったら、何でも有りになってしまう。
まあ、伏線はあったから突然とは言えないのかも知れないが。
それがなければ、人類は滅んで終りだったのだが。
宇宙人の登場は、あまり面白いとも思えず、反対に今までの展開が肩透かしになり気が抜けたような。
そのまま、終わってもそれはそれで、仕方がないと思えた。

しかし、ルシンダが書いていた惨劇は、未来のこと。
それを宇宙人は警告として送っていたのだろうか。
しかし、未来を予知出来るということは、宇宙人ではなく、神の存在ということか。
何のためにそのメッセージを送っていたのだろうか。
これから起こる惨劇を知らせて、防ぐように警告するためか。
そして、声が聞こえた人物を別の世界に連れていくなら、ルシンダにもその資格があったはず。
滅亡する直前まで、待っていたのは何故だろう。
宇宙船がたくさん来ていたのは、他の国からも子どもを連れて来たのかも知れない。
新しい世界はひとつではなく、失敗しないように、幾つか用意していたりして。
ケイレブとアビーがアダムとイヴになる、と言うのは、神の領域かも。
キリスト教信仰国では、世界のやり直しはアダムとイヴから、というのは定番なのかも知れない。
ライラの冒険シリーズも結局は同じような感じだった。

凄かったのが、飛行機墜落と地下鉄事故のシーン。
映像を見ている感じではなく、自分がその場にいるような感覚になり怖かった。
じわりと涙が出た。
ラストの都市崩壊のシーンも凄かった。


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