しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ドリームバスター4」 宮部みゆき 

2007年09月15日 | 読書
時間鉱山 Part2
ドリームバスター3の続き。
時間鉱山で行方不明になった、ドリームバスターのマッキーを探しに来たシェンとマエストロは、現実の世界で死に掛けている、心中カップルのキエとユキオと交通事故にあったヒロムに出会う。
時間限界になったシェンはヒロムを置いていけなくて、時間鉱山に残り、マエストロはドレクスラー博士の助言を得る為にテーラに戻る。
シェンたちはまず、坑道の奈落に落ちたキエを探し始める。
そんな中、マッキーを見つけるが、マッキーは死んだ恋人を幻覚で見てこのまま残るという。
分からないなりに、時間鉱山の在り方を解明しつつ、ヒロムたちを現実の世界で生き返らせようとするシェン。
そのシェンは血まみれローズを幻覚に見て心穏やかではない。



冒険物語のドリームバスター4は、時間鉱山をじっくり見せてくれる。
なかなか手強いフィールドだったが、この4巻で時間鉱山は一応完結。
シェンが随分大人っぽくなったように感じる。
ヒロムやキエの隠されていた現実の物語も興味深い。
しかし、また新たな謎が生まれて、この先も続いていくドリームバスター・シリーズ。
メインがシェンと血まみれローズの物語のなるのは何時だろう、今回も予告編めいていた。
そして、ユキオの物語は、これで完結してしまったのだろうか。
このままでは、あまりにも悲しい気がする。
現実世界の出来事も、これでは救いがなにもない。救われてはいけないことなのか。
何処かで会えるような予感もするが、ユキオの心の落ち着き先をみたい気がする。
次回作を楽しみに待ちたい。
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