しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「プリティ・ガールズ」   カリン・スローター

2017年02月14日 | 読書
「プリティ・ガールズ」   カリン・スローター   ハーパーBOOKS   上・下巻
 PRETTY GIRLS     堤朝子・訳

成功した夫と美貌に恵まれ、なに不自由ない生活を送っていたクレア。
だが、ある日暴漢に夫を殺されたことから、彼女の人生は暗転する。
葬儀中、自宅に強盗に入られたクレアは、刑事に加えFBI捜査官が事情聴取に現れたことを不審に思い、夫のパソコンを調べ始める。
そこで見つけたのは複数の不審な動画ファイル。
それは若い女性が拷問され、犯されて惨殺される猟奇ポルノだった・・・。
    <文庫本上巻裏カバーより>

死んだ夫のパソコンに隠されていた殺人動画―
そこに映る一人は現在行方不明の少女に酷似していた。
だが担当刑事に動画は偽物だと一蹴され、クレアは違和感を覚える。
愛妻家の夫の正体は異常な殺人鬼だったのか?
警察とFBIは何を掴んでいるのか?
やがて24年前に失踪した姉と夫の事件の関連が浮上し・・・・・・。
     <文庫本下巻裏カバーより>









クレアと姉のリディア。
2人の姉妹が物語の主人公になると思うのだが。
はじめはその2人がどんな人物なのか、お互いをどう思っているのか、よく分からなかった。
2人の上には24年前、19歳の時に失踪して行方の知れない姉のジュリアがいた。
読み進むうちに、クレアの家族に何が起こり、どういう状況になったかが分かる。
ジュリアの失踪がずっと陰を落とし、バラバラになった家族。
そして、新たな事件が昔の事件も動かし始める。
昔も出来事も少しずつ解明されて行くのだが。
どうも出だしがスムーズでなかったせいか、なかなか物語の中に入っていけなかった。
人物の性格もいまひとつピンと来ないまま進んでいた。
最後まで読んで、かなり衝撃的な展開の物語だと。

しかし、同じ様な内容が含まれる物語を偶然続けて読む事がある。
これは「煽動者」と似ていた。
こんなおぞましい人間がやはり存在するということか。
しかも今回はあまりにも身近にいて、これでは周りの人間が誰も信じられなくなりそうだ。

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