みなさんにも、心の隅に忘れられない音楽はありますか?
最近TVのコマーシャルで懐かしい歌詞を耳にしました。サントリーの「白いなっちゃん」のコマーシャルを目にしたことあると思います。今度のなっちゃん役の堀北真希さんが、白いなっちゃんをただ飲むだけCMです。はじめこの女性が、誰なのか分かりませんでしたが、この角度からの堀北真希さんも、なかなかいいですね。
そのバックで流れている音楽ですが、僕が若い頃に耳にした、村下孝蔵さんの「初恋」です。このCMでは、ゴーイングアンダーグラウンドの若くて高音の歌声で、この初恋を歌っています。僕のこの曲のイメージは、村下孝蔵さんの優しく包み込むような低音の歌声です。
村下さんの曲には恋愛物が多いですが、♪心を編んだセーター渡す事も出来ず~♪で始まる「春雨」の曲の様に、女性の寂しさを切々と歌った曲も多くあります。しかし詩の内容は重くても、村下さんが歌うと素直に心に響いて、どこか心地よく感じる時もあります。 ♪つま先でたったまま 君を愛して来た~・・・つま先立ちの恋♪と歌う「踊り子」も、男性の恋に行き詰まった心境を歌った曲もあります。軽快なメロディーのこの曲ですが、何度も聞き込むと悲しくも思えてきます。そしてこの「初恋」は、当時デビューしたての三田寛子さんが歌っていました。確かCMソングにも起用されていたと記憶します。
村下さんは当時あまりメディアに顔を出しませんでした。曲のイメージからどんな人なのか、いろんな想像を膨らませてた事もあります。その幾年かして、少しずつテレビで見かけるようになります。シンガーの様に決して派手ではなく、普通にスーパーで買い物していてもおかしくない、いいお父さんといった感じの方でした。確かにこの人なら、この曲を作れるなと、逆に好感を持ちました。
以前TBSの昼に、確か山田邦子さん司会の番組で「21世紀に残したい曲」?というコーナーがあり、そこに村下孝蔵さんの曲が選ばれていたと思います(遠い記憶の中です)。 その為に、番組にも出演していました。そして村下さんは21世紀を向かえる事無く、46歳で亡くなりしました。このニュースを耳にした時に、まさかと思い胸が痛みました。
21世紀になっても、村下孝蔵さんの曲は今でも確かに残っています。村下孝蔵さんの様に、詩に対する思い入れや美しい表現力は、現代の曲の歌詞に存在していないような気がします。もっと深みのある曲が増えて欲しいです。
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