随縁記

つれづれなるままに、ものの歴史や、社会に対して思いつくことどもを記す

光触媒とシックハウス症候群

2005-09-26 12:28:17 | 健康
シックハウス症候群とは、前日にも書いたが補足しておきたい。
近年、室内空気汚染、シックハウス症候、化学物質過敏症など、いろいろな名称で言われている。居住者が、住まいが原因でいろいろな症状、体の不調を感じる事が大きな問題となっています。
体質と諦めている慢性病は殆どが、シックハウスが原因と言われています。
例えば、アレルギー性喘息、アトピー性皮膚炎、眼の炎症・痒み、慢性頭痛、めまい、アレルギー性鼻炎、慢性倦怠感、慢性不眠症、吐き気などで、通院し対処療法を行っていても、その原因が不明という場合に、体質と諦めずにシックハウス症候群ではないかと考えて、住まいの改善を試みるのがポイントです。
詳細については、私のHPを参照して頂きたい。
http://sano-a238.hp.infoseek.co.jp/

シックハウス症候は、その原因物質が一つとは限らない。
長年同一の化学物質の被曝に晒された、或いはハウスダストやカビやダニによるアレルギー性疾患も意外に多い。きちんと清掃しているつもりでも、カーペットの下や畳の縁にダニはしぶとく潜んでいます。
また、ペットとして猫や犬その他の動物を室内で飼育している場合、さらには花粉を衣服に付着した状態で室内に持ち込んでおり、それらが室内に蓄積されている場合も多い。
ヘアースプレー、殺虫剤のスプレー、筋肉疲労のスプレーなど様々なスプレーにはガスが含まれていて、これらを原因とする場合もある。

最大の問題の原因は、高気密住宅で、特に冷暖房を常時使用するための換気不足が
生じていることにある。
現代の建築では、断熱効果、防音効果を高めるため、高気密構造となっている。
そのため、伝統的な自然素材を多用した和風住宅と異なり、自然換気が殆ど無くなった。このため、強制換気が必要となる。
ところが、冷暖房を年間通じて使用する家庭が増加し、さらに昼間は無人で夜間しか人が居住していない家庭も多い。夏場は室内が温室状態になり、化学建材や家具などから、さまざまな有機ガスが発生している可能性が高い。

お年寄りの一人暮らしも増加している。寂しいから、動物ペットと暮らしている場合が増加している。動物ペットは、場合によっては糞や尿を室内で排泄し、また皮膚からさまざまな分泌物を出し、抜け毛やフケなどでダニを培養している可能性が高い。
この場合も、換気不足によって、重大なシックハウス症候としてのアレルギー性の諸疾患が発症している可能性が高い。

問題のシックハウス対策として、近年注目されてさまざまに応用されているのが、光触媒である。光触媒について分かりやすく解説をしておきたい。

■光触媒とは、光のエネルギーを使って働く触媒のことです。
触媒とは、それ自身は変化をしないが、他の物質の化学反応の仲立ちとなって、反応の速度を速めたり遅らせたりする物質の事をいいます。
■光触媒が最近特に注目されている理由は、光エネルギーを化学エネルギーに変換し、環境を汚染する物質や悪臭の除去、汚れの防止、などに効果が優れているからです。
■なかでも、半導体である二酸化チタンは、光触媒効果で環境汚染物質を、二酸化炭素と水に分解し無害化します。
■シックハウス症候群が社会問題となってからは、室内の蛍光灯のわずかな紫外線でも触媒の働きをする、さまざまな応用品が開発され、成果をあげています。
■二酸化チタンは、紫外線を浴びると活性化し有害な有機物を吸着し、二酸化炭素と水に分解します。
そのメカニズムは、酸化チタンは紫外線を吸収すると、スーパーオキサイドアニオンやヒドロキシラジカルなどの、活性酸素を発生させます。そして、その活性酸素の強力な酸化作用により、「悪臭や細菌」などの有機物質を分解して、無害な『水と二酸化炭素』に変えてしまいます。

■住まいに於ける光触媒の具体的機能
①室内に存在する化学物質で発生する、ホルムアルデヒドなどの有機ガスを吸着分解します。
②生活で生ずる、さまざまな臭やペットの臭いを吸着分解します。
③ダニ・カビ雑菌などの発生を抑制し繁殖を防止します。
④汚れの原因である「有機物」を分解しますので、いつも清潔でシミや黄変を防止します。(日焼けは防止できません)
⑤アレルギー症の元凶である花粉も、吸着分解します。

上記のように、二酸化チタンは、紫外線を吸収することで、活性化してラジカルになり、空気中に浮遊している、有機物を吸着分解するという優れた機能を有しており、さまざまな工業製品から、家庭用品まで応用されている。

慢性病に悩んでいる人は、是非住まいの強制換気を実行することと、住まいのインテリア素材などの改善を提案します。
カーテンから壁紙、襖紙、障子紙、床材、そしてベッドカバーやソファー・カバーなど色々な商品に光触媒を加工した商品が販売されている。
強制換気を一日に何度も実行することと、空気中の浮遊有害物質を光触媒で退治されることをお勧めする。

慢性疾患は、その原因を究明しない限り、対処療法では、死ぬまで病院通いが続きます。
ぜひ、あらゆる先端情報を駆使して、問題の解決に当ることをお勧めする。