随縁記

つれづれなるままに、ものの歴史や、社会に対して思いつくことどもを記す

みずほ証券失敗の原因

2005-12-14 13:26:36 | IT
 みずほ証券のジェイコム株の大量誤発注問題は、12月13日に現金決済され、400億円超の損失が確定した。
 なぜ、このような甚大な損失を被る大失敗が生じたのか、まさにIT時代のシステム不備、すなわち失敗の研究不足を象徴している。

 みずほ証券の単純な入力ミスが、簡単に幾つものシステムを通り抜け、市場を大混乱させた原因は、システム自体が重大な入力ミスを全く想定せずに、入力ミス防止に無策であった事を露呈している。

 無論、みずほ証券の発注システムで、異常数値に対して「警告画面」が出たが、それを簡単に無視している。また、簡単に無視できるシステムに問題が潜んでいる。

 発注システムで、警告画面が、どのような入力数値で出るのか分からないが、日常の発注業務で何度も警告画面を経験しているから、簡単に無視したと言える。
 つまりは、警告画面を出す数値条件設定が厳しすぎると、特殊な取引の「見せ玉」や「なれあい売買」等で、大量発注の後に大量の注文の取り消しなどや、大量の買い又は発注を同時に行うとか、市場の価格誘導の手口は、禁じ手にもかかわらずどの証券会社でも実行している可能性が高い。

 このような意識的な取引入力でも、システム上「警告画面」が出ている可能性が高い。だから、今回も「警告画面」に対して「またか」と思い、無視する原因となっている。
 システムで「警告画面」を出す仕組みにはなっているものの、警告にレベル設定が無い。
だから、売買価格にあり得ない「1円」と入力しても、市場価格と10%乖離した価格数値を入力しても、同様な「警告画面」しか出ないのだろう。
 だから、入力した当人が簡単に警告を無視できるシステムになっている。

 このように、重大なミス入力が発生するという想定がないから、当然その防止策がなく、無防備と成っている。
 もし、警告画面に異常レベル設定があり、あり得ない価格(一桁、二桁の数値)や、ストップ高やストップ安になるような価格を入力した場合、一旦発注をフリーズさせて、特別のフリーズ解除暗号を持った上司で無ければ、発注出来ないようにシステムを組み替えておけば、このような重大誤発注は簡単に防止できた。

 次ぎに東証のシステムにも、重大なシステム不備が見つかって、謝罪している。みずほ証券と東証との間で、今後損失の負担について話し合いが行われる予定だ。
 つまりは、誤発注でストップ安になった場合の、発注取り消しにシステム上問題があったことが判明している。
 本来なら、誤発注の「1円」のままで取り消せるはずなのに、値幅制限に入っている場合、「1円」の誤発注価格ではなく、市場の「値幅制限価格」でなければ取り消すことが出来ないという不備があった。 

 この事も、みずほ証券が誤発注に気づいた1分30秒後に、取り消し入力を試み、東証のシステムが受け入れをしなかった時、なぜ、みずほ証券は、すぐに東証と誤発注の連絡を行わなかったのか。
取り消し方法を打ち合わせしていれば、これ程終日混乱する馬鹿気た事態は回避できたはずである。

 次ぎに、東証のシステムにも、あり得ない「1円」の売買価格に対して、全く無防備でそのまま受け入れしている。さらに、発行済み株式総数1万5千株に対して、40倍超の売買数に対しても、そのまま市場に通っている。
システムそのものに、入力ミスという想定が全く、何でも通るシステムという事である。
 株式市場の番人であるべきはずの、証券取引所のシステムが、売買価格や発注数量に何の歯止めも監視もなく、かくもずさんなシステムでは、市場が混乱しても当たり前といえる。

 IT社会では、入力ミスはいつでも起こるのである。
 システムとしては、あらかじめ起こりうる事態をあらゆる角度から研究し、事前にシステムで防衛手段を構築しておくのが当然ではないのか。
 人間は誰でも間違いを犯すことを前提にシステムを組み、故意や不注意で異常数値を入力した場合、単独でクリヤーできないシステムにすべきだろう。
 ホストに負荷が掛かるから、いちいちホストにアクセスせずとも、分散処理で入力数値の異常数値を検索することは可能なはずである。
 
 東証と同じ富士通の売買システムを使う名古屋証券取引所でもシステム不備があるようだ。 複雑なシステムほど、人間のエラーを防止するシステムが必要となる。
 
 今回のジェイコム株誤発注に乗じて、誤発注と知りながら、大手証券が大量に取得していた事が判明している。
 欧州系の大手UBS証券は、今回の約10万株の現金決済の打ちなんと39.7%もの株を取得している。その他、モルガン・スタンレー、日興コーディアル、リーマン・ブラザーズ、クレディー・スイスそして野村證券などで、全体の55・3%もの大量の株を買っている。
約みずほ証券の400億円の損失の中で、上記6社の利益は169億円の荒稼ぎをしている。外国系証券の、あさましい程の「どん欲」にもいささか呆れる思いでもある。
 他社の失敗で、プロの証券会社が自己売買で荒稼ぎをする姿は、おぞましい。
 それだけ、証券のシステムについては、もっとエラーを防止するシステムが必要となる。


ネットで稼ぐ裏技の研究

2005-09-29 12:40:52 | IT
ネットで簡単に稼ぐ方法がある。
それは、サーチエンジンを立ち上げ運営することである。
サーチエンジンで最も有名なのはYahoo Japanである。ほかにも有名なところではInfoseek JapanとかGoogleなどがある。
Yahooのようなサーチエンジンが、個人でも運営できると言うと驚くかもしれない。
しかし、実はサーチエンジンは、個人でも簡単に運営できるのである。ほんの少し知識があって、時間と根気があれば、誰でもできる。

有名なYahooは、サーチエンジンだけではない。
最も充実した総合ポータルサイトの一つとして、ニュースや巨大掲示板群、ショッピングも有ればオークションもあるし、ほかにも色々驚くような無料サービスまで提供している。
ただ、そのサーチエンジンだけの機能だったら、その気にさえなれば、誰でもできるのである。なぜ個人でも、簡単にサーチエンジンが運営できるのか。

その種明かしは、ネット世界にCGIというものがあり、サーチエンジンは、殆どがそのCGIで作られていている。しかも、そのサーチエンジンCGIスクリプトが、誰でも無償でネットからダウンロードできるのである。
スクリプトをダウンロードしたら、次は自分の運営方針やサーバー環境に従ってテキストエディタでスクリプトを書き換え、アップロードするだけである。

「Perlやsendmailのパス」とか「パーミッションの変更」など、小難しいこともありますが、必要な知識はすべてCGIスクリプトをダウンロードできるページに書いてある。
あとは、サーチエンジンへの一般HPからの登録申請を待つだけである。
その証拠に、大手のサーチエンジンを始めとして、そのほかの何百というサーチエンジンがあると言われている。

CGIとは、【Common Gateway Interface】の頭文字をとったものである。
つまりWebサーバーが、Webブラウザからの要求に応じて、プログラムを起動するための仕組みのことである。
従来、Webサーバーは、蓄積してある文書を送出するだけであるが、CGIを使うことによって、プログラムの処理結果に基づいて動的に文書を生成し、送出することができるようになった。CGIはどのような開発言語でも使用できるが、実際にはPerlなどがよく使われている。

では、サーチエンジンで儲けるためにはどうするか? 
まず、新しい切り口や、新しいセグメントを行ったサーチエンジンにすれば良いだろう。
ところで、すべてのサーチエンジンは無料である。もし有料であれば、誰も利用しない。
では収益はどうして確保するか?

無料のサーチエンジンの運営で収益を上げるマジックは、バナー広告を載せることである。
すべてのサービスが無料でも、広告料という収益を確保でき入るという訳である。
Yahooのような総合ポータルサイトでは、莫大なバナー広告料金で運営されているが、弱小サーチエンジンでも、ある程度のアクセス数があれば、広告を掲載することはできる。

しかし、自力で広告主を獲得することは困難だから、アフィリエイトプログラムを利用する。(簡単に言えば、ホームページに広告を出したい企業と、自分のホームページに広告を載せて稼ぎたい人を仲介するプログラムある)
アフィリエイトとは、Webサイトやメールマガジンに企業サイトへのリンクを張り、ユーザがそこを経由して商品を購入すると、サイトやメールマガジンの管理者に報酬が支払われるというシステムである。
仕組みとしては成果保証型広告と同じだが、アフィリエイトの場合には、その商品やサービスに関連した情報を掲載するWebサイトやメールマガジンが主な対象となる。
しかし、やはりアクセス数が少なければ、広告を取るのは難しい。
自力もアフィリエイトもダメなら、運営者がリンカースタッフになって、その広告を貼り付けるという手法もあるが、大した儲けにはならないだろう。

そこで、収益を挙げるための裏技として、メールマガジンの発行という方法がある。
メールマガジンというのは、ほとんどの場合、広告が掲載されている。
たとえ、サーチエンジンにアクセス数が少なくても、メールマガジンの発行部数さえある程度確保できれば、広告を掲載して収益をあげることはできるという訳である。

逆説的に言えば、メールマガジンの部数を確保し、広告料を確保するために、サーチエンジンというホームページを立ち上げるのである。
むしろ、ホームページよりもメールマガジンの方が、広告が掲載し易いのである。

一般の「まぐまぐ」などのメールマガジン発行スタンドで、メールマガジンを発行すれば、部数が少なくても広告掲載の審査に比較的通りやすいのである。
たとえ知識があり、サーバーが対応していても、「まぐまぐ」などの一般の発行スタンドを利用しょう。そのほうが購読者を集めやすいし、簡単であるうえに、メールマガジンに信頼性があるように見えからである。

では、どんなメールマガジンを発行するか。
簡単に言えば、運営しているサーチエンジンに、新規登録のあったサイトを、「新着サイト」と称して羅列するだけでいいのである。
サイトの紹介文も、入力されたものをそのままに掲載すればいい。
もちろん、そんなメールマガジンは、多くの人は購読したいとは思わないだろうが、サーチエンジンの登録者に、強制的に購読させる仕組みにしておけば、部数だけはともかく伸ばせる。

サーチエンジンに登録するには、メールアドレスを入力しなければならない。これは超大手でも弱小でも変わらない。登録完了のメールを配信しなければならないからである。
すると当然、サーチエンジンの運営者には、登録者のメールアドレスが分かる。
その登録者のアドレスに、自分のメールマガジンを購読させれば良いだけなのだ。
サーチエンジンの新規登録画面に、利用規程としてメールマガジンの購読を条件に加えておくだけでいいのだ。
ウェブの検索にやってくる利用者が少なくても、これならメールマガジンの部数を伸ばすことができるという訳である。

無論、メールマガジンは購読解除ができるが、自分で購読解除するのが面倒で、そのまま取りつづける人も多い。
「メールマガジンは、ご自身の責任で購読解除してください」と書いておけば完璧です。

こうした、利用者のメールアドレスに代理登録でメールマガジンを購読させて部数を伸ばすという方法は、サーチエンジンだけの専売特許ではない。
たとえば無料ホームページサービスの業者も、こうした方法をとっているが、サーバーメンテナンスなどの重要事項をそのメールマガジンで連絡するので、ヘタに購読解除することもできない。

ちなみに、メールマガジンの広告のほうが、ホームページに掲載するバナー広告よりも、収入になりやすいという事実もある。
アフィリエイトによるバナー広告の収入形態は、クリックされると10円とか20円払うというクリック保証型と、売上げが発生した時点でその何十パーセントを支払うという成功報酬型がある。
メールマガジンの広告ではこれ以外に、「部数保証型」というのがあるのだ。これは、発行部数に応じて報酬を支払うもので、たとえば1部0.1円だとすると、10000部購読されているメールマガジンなら1回発行すると0.1円×10000で1000円の収入になる。
これなら、たとえ誰も広告をクリックしなくても、収益が確保できるのである。

ところで、立ち上げたサーチエンジン自体も、宣伝しなければ誰も登録にアクセスしない。無論、ほかのサーチエンジンに登録するのである。
少しでもアクセスアップを目指すために、手当たり次第にサーチエンジンに登録するのである。立ち上げたサーチエンジンを、せっせと宣伝していれば、次第にホームページを登録したい人が集まってきます。

ホームページを登録しにアクセスするのは、ホームページを運営している人だけではありません。出来高制の報酬で、せっせとホームページを宣伝しているリンカースタッフという人たちも来るのです。
ですから、不思議なことに、ホームページの数よりも登録数のほうがはるかに多いのです。
登録者がアクセスしてきて、サーチエンジンに登録すると、自分のアドレスにも登録内容確認メールが届く。(そのようにCGIスクリプトで設定している)
その登録者のメールアドレスに、メールマガジンを購読させて部数を増やしましょう。

せっかくメールアドレスがたくさん集まるのだから、メールマガジンがたった1誌ではもったいない。そこで複数のメールマガジンを創刊して、ホームページ登録者にどんどん購読させるという方法もある。
文句や苦情が来ても一切無視しましょう。登録の際の利用規程に書いておけば、相手にする必要はありません。部数が増加すれば、効率の良い広告が取れるのです。

ここに書いた手順をその通りに踏めば、あなたもサーチエンジンでお金儲けができます。どの程度収益が確保できるかは、努力次第という事になるが、せっせと宣伝すれば立派なサイドビジネスになるかもしれない。

ソード・コンピューター

2005-09-17 12:55:01 | IT
ソード・コンピューター

役所や会社の事務所には、一人一人のデスクにノートパソコンが置かれている時代になった。無論家庭にもパソコンは今やかなりの家庭には普及し、学生のいる家庭なら100%
の普及率だろう。
私の家庭でも、デスクトップ一台とノート型が二台ある。毎日ダイニングテーブルで、ノートパソコンを開いて、ブログを書いている。
インターネットは光ファイバーのADSL回線だから、何か気になる事があれば、ネットで検索して情報を得ることにしている。

私が、このパソコンというものに出会った最初のメーカーが、ソード・コンピューターであった。1983年に発売された、Z80BCPU採用マルチ・ビジネス・パソコン「M243EX」 という機種であった。
のちのち迄、8ビットパソコンの名機と言われた機種であった。
ソードは、彗星のように現れ、また彗星のように消えていった、パソコンの黎明期の伝説のメーカーであったと思う。
ソードは、のちに経営不振に陥って、東芝コンピュータシステムズに吸収されて其の名は消えている。

ソード・コンピューターは、BASICより簡単な言語、ノープログラミング言語PIPSを発表していた。最初に出会った「M243EX」には、漢字処理機能をプラスした「PIPS-III」が搭載されていた。
当時の8ビットパソコン時代は、パソコンの黎明期であり、まだ後のMS-DOSが普及する以前であり、殆どがBASICを搭載していた。
パソコン用の市販ソフトなど一本も無い時代で、BASICで自作のプログラムを作って動かすという時代だったのである。

この当時としては、ノープログラミング言語PIPSは、まさにBASIC素人でもなんとか使える代物であった。
当時は、私はまだ本社から独立して、小さな販社を立ち上げたばかりで、資金が不足していたから、数百万もかかる大型のオフィス・コンピューターは導入出来なかった。
そこで、本社から発売されたばかりの小型のパソコン、ソードの「PIPS-III」を搭載した機種を送り込んで貰った。

プログラマーに、簡易言語であるPIPS-IIIを使って、販売管理のプログラムを組んで貰って、業務に使用し始めた。
送られてきたパソコンは、今のデスクトップと変わりのない大きさであったが、ハードディスクが大変大きな代物であった。40メガの容量なのに、その重量はゆうに30キロを超える超重量級で、デスクの四分の一を占拠した。
フロッピー・ディスクは、当時は8インチで、LPレコードのような大きなものであった。
あまり嵩張るので、翌年には5インチのフロッピー・ディスクへ変更した。

それまでは、コンピューターというものはオフコンであり、事務所でも別室の「電算室」という囲われた場所で、密やかに使われていたから、その正体を知る機会がなかった。
ともかくデーターを打ち込んで電算処理することで、個別の得意先の売上伝票を発行し、請求書を作るものであるという認識しかなかった。

そんな私の横へ、小型のパソコンが置かれた。
組まれた販売管理のソフトを使用する他に、何か使い道はないかと研究を始めた。
まずは、ワープロ代わりに使う事を考えた。
PIPSでは、今のエクセルのような、行と列の構成で60行使えた。無論フォントは明朝の一種類だけで、文字の級数も一種類しかなかったが、とにかく文字を連続して打つことができた。これで、ビジネス文書を作って狂喜したものである。

昔の映画で、タイプライターで文字をパチパチ打ち込んでいる姿を見て憧れていた。
が、日本語では漢字があるから絶対不可能と思っていた。
これより以前に「テレックス」が会社に導入された当時は、支店間の連絡にテレックスを打ちまくった。残念ながら、全て片カナ文字だけで、電報のような読みにくいものではあった。
それだけ、タイプライターに憧れがあったから、漢字が使えて文字がキーボードから打てるというのに狂喜したものである。

次ぎに、PIPSにはエクセルのような表計算が可能であったから、さまざまな統計資料や分析資料を作り、その数値を単純な円グラフか、横棒のグラフにすることができた。
営業担当であったから、得意先の実績をグラフ化したり、売れ筋分析をグラフ化して、得意先へ持ち込んだ。
当時は、営業担当がパソコンを使いこなす時代ではまだなかったから、注目を浴びた。
まだ当時の営業担当者レベルでは、手書きの見積書と、手書きの資料の時代に、見積書から、提案書、そして分析資料まですべてパソコンで仕上げた。
ただし、今のエクセルのような機能は無いから、文書に別に作った表や、別に作ったグラフを、文字通りカット&ペーストで貼り込みし、コピーして一枚の資料を作った。

出来上がった資料は、大型オフコンの特別のプログラムで作った資料のように見えて、バイヤー達の目を見張らせたものである。

マニュアルを見ると、ソードは、ノープログラミング言語PIPSを搭載しているから、簡単なルールに基づいて、作業コマンドを並べていくと、所謂プログラムができる。
そこで、次ぎにチャレンジしたのが、手書きの「総勘定元帳」を作るプログラム作りである。
PIPSは、エクセルのようなセル構造を持った、60行しか無いがページ型の表計算ソフトでもあった。
そこで、まず振り替え伝票の形式で、コード打ち込みする窓を作り、特定のページにそのデーターを書き込みさせる。例えば110とコードを入力すると、変換表のデーターから「現金」という文字が記入される。相手科目のコード5111と打つと「交通費」と変換される。適用欄はすべて手打ちする。
これが仕訳帳に一覧でデーターとして作成される。
この仕分け帳ページのデーターから、借り方と貸し方別に、それぞれのページに文字列照合で転記させるコマンドで仕分けした。
そして、各ページ毎に合計させる。その合計を、PLやB/Sに転記させると、目的の財務諸表が完成するという仕組みであった。

それまで、パソコンのプログラムには全くの素人であったが、プロが組んだ「販売管理」のプログラムで、コマンドの使い方を知り、またプログラム知識の浅い人間には難しいマニュアルと格闘しながら、試行錯誤て、プログラムを作りあげた。
なども試運転して、バグを取り除き、完成した時の喜びは未だに忘れられない。
しかし、最初はベテラン経理事務員は、なかなか算盤を手放しせず、私の作った経理プログラムをなかなか信用しなかった。

そこで、手書きの経理処理と、パソコンでの経理プログラムを平行して2カ月使用し、やっと切り替えに成功した。
後にも先にも、自作のプログラムはこれ一本のみであり、大変な思い出である。
その後、16ビットマシンが主流となり、バソコンもNECのPC-9801シリーズに切り替わってから、市販のソフトが次々に産まれ、素人が何日も徹夜同然の悪戦苦闘をする必要がなくなった。

この稿を書くにあたり、ネットで調べたら、この懐かしい「PIPS」は、東芝に引き継がれて進歩して、Windowsバージョンもあり、しかも、簡易言語「The PIPS」としてフリーソフトウェア化されている。
PIPSの名の由来は、
Pan(汎用)Information(情報) Processing(処理)Systemの頭文字から来ているという。
そして、PIPSクラブというホームページがあり、愛好家が独自に使い方を研究発表している事を知った。



フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2005-09-04 01:22:55 | IT
Webサイトに、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』がある。
過去何度か歴史上の人物や、中世の船について調べるべく、キーワードで検索した時に、
何度もフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の該当項目にであった。
実に正確で分かりやすく、参考になる資料を頂いた。

当初は単に調べ物に役に立つサイトとして、IEの「お気に入り」に登録していただけであった。ところが、自分の専門分野でどのように説明があるのか興味をもって検索したところ、「この項目「○○」は、調べものの参考にはなる可能性がありますが、まだ書きかけの項目です。加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています。」
とあった。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』のトップページに、
「ウィキペディアへようこそ。ウィキペディアは自由にご利用頂ける百科事典です。現在、ウィキペディア日本語版には約138,696本の記事があります。基本方針に賛同して頂けるなら、どなたでも記事を投稿したり編集したりすることが出来ます。」
とある。

これは面白いと思った。いままで何度も調べ物で『ウィキペディア(Wikipedia)』にお世話になって、その該当項目の内容の確かさは理解している。
いい加減な素人の資料ではない。その百科辞典の内容記事を書く事が出来るならば、自分の専門分野で是非参加してみようと思った。

誰かの役に立てばと思い、長いメーカー営業の現役生活時代に書きためていた資料を、個人のホームページで公開している。
しかし、個人のホームページ(http://sano-a238.hp.infoseek.co.jp)だから、アクセス数は知れている。
そこでフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ならば、きっと誰かの調べ物の役に立つだろうと思い、個人のホームページの一部を転載して公開した。

『ウィキペディア(Wikipedia)』の各項目の記事には、「本文」「ノート」「履歴」で構成されている。ところが、翌日には、その私が投稿した全ての「本文」に対して、「著作権の侵害の恐れがある」ため、削除依頼が出されている宗の表示があって、該当項目の「本文」が表示されなく成っていた。
「ノート」を見ると、なぜ「著作権の侵害の恐れがある」のかの理由と、誰が削除依頼を出しているのか等の表示があった。
「ノート」によると、なんと私の個人のホームページの盗用の可能性が高いと表記されていた。
のことで、二つの事に驚いた。
まず、新規に投稿された記事を即座にチェックする体制があるという事に驚いた。
毎日かなりの数の投稿があるであろうに、きちんと監視しているという事で、このフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に対する信頼が、驚きとともに一層高まった。

もう一つは、私の個人のホームページの内容と、投稿した記事をきちんと比較して、「著作権を侵害している」可能性が高いと即判断したことである。
つまり、私のホームページの内容が、精査されて比較された事である。
所詮個人のホームページで、殆ど識られていない、マイナーなページであるにも関わらず、
きちんと調べられたという事で、驚いたのである。
 
そこで、「著作権を侵害している」として問題にされている、そのホームページの著作者自身が投稿したものであると、「ノート」に書き込んだ。
すると、私のホームページを通じて、確認のメールが届いた。このメールへ回答し、さらにはホームページの一部に、『ウィキペディア(Wikipedia)』に内容の一部を投稿した宗、表示をした。
こんなやり取りで、二週間もかかってやっと「著作権を侵害問題」が解決し、今は正式に『ウィキペディア(Wikipedia)』の項目の幾つかに、私の投稿した記事が掲載されている。
このように、信頼の置けるフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に参加する事と、利用する事をお勧めしたい。

ちなみに、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に投稿した項目は、
「和紙」「障子」「襖」「板戸」などの項目の記事である。
さらに云えば、私の投稿した「記事」には、一部に加筆や部分修正がされている。
投稿した時点で、誰もがその記事を利用し、加筆訂正する権利を有しており、そうする事で、内容がさらに読みやすく、正確な記事として精度をあげるという仕組みである。
その加筆・修正の過程はすべて「履歴」に残されている

IT技術の進歩

2005-08-26 09:46:31 | IT

遂に我が家に「光ファイバー」がやって来た。NTT電話回線とADSL回線が、光ファイバーに切り替わった。

光ファイバーとは、ガラスやプラスチックの細い繊維の、光を通す通信ケーブルのことである。光ファイバーを使った通信技術は、コンピュータの電気信号をレーザーを使って光信号に変換し、レーザー光を光ファイバーに通してデータを送信する。光ファイバーケーブルは、電気信号を流して通信するメタルケーブルと比べて信号の減衰が少なく、超長距離でのデータ通信が可能であるという。また、光ファイバーで実現できる通信速度は従来のメタルケーブルと比べて段違いに速またく、既に研究室レベルでは1Tbps(1000Gbps)以上の転送速度を実現した例が報告されているほか、さらなる高速化を目指した研究が盛んになっているという。 家庭用光通信の速度も、2、3年で多分500メガあるいは1ギガの通信速度になるだろう。

技術論はともかく、今までのADSLの40メガ回線の費用と比較し、今回契約した電力系の光通信では、電話の基本料金が無くなる分だけ費用が節約できる。光ファイバーは100メガの通信速度というが、今までのADSLの40メガ回線と比較して、インターネットが特別早くなったという実感はない。しかし、一昔前にインターネットを始めた頃に比べると、格段の技術進歩を遂げている。

10年も前に初めてインターネットに接続した当時は、通信速度はなんと18.8Kbpsであったと思う。むろんパソコンのCPUの処理速度も遅く、まだ16ビットの時代であった。通信速度がノロノロでストレスが多い上に、当時は一分毎に課金されるシステムであった。
写真のあるページを見るのに一分以上も待たねば成らなかった。当時はパソコン通信が主流で、ホームページを見るには大変ストレスを感じた時代であった。
あれから、パソコンを何台も買い換えたが、その都度通信速度が速くなり、ADSL回線となってから接続時間を気にせずに済むようになった。ADSL回線も当初は8メガであった。それから40メガに切り替え、今回は一応100メガの通信速度となっている。

またパソコンのCPUの処理速度も、現在のノートパソコンでも 896MHzある。
最初に手に入れたNECのPC98シリーズは、クロック数で30~40MHZだったと思う。OSはMS-DOS3.3Cであった。その後のMS-DOSVer6くらいが、Windowsの前身に当たるだろうと思う。Copy機能で、ドラッグ&ドロップという革新的な機能に驚いた記憶がある。

正式のWindowsが発売された当時は、まだフロッピーディスク版で、インストールするのに半日以上の時間を費やしたことを思い出す。このころには、CPUの処理速度も120MHZにバージョンアップしていた。Windows95が発売されてから、Windowsもマルチタスクが格段に進歩した。そのためパソコンのCPUの処理速度も330MHz程度のものに買い換えた。

そのようにしてパソコンの処理速度・通信速度と、そしてOSが一体となって技術革新し、今日のインターネット世界が実現したと云える。

そして現在ポータルサイトがさまざまなサービスを提供してくれるから、個人で費用もかけずにホームページを開設したり、このようなブログまで無料で開設できている。

問題はこのような社会的情報インフラの中で、どのような情報を得て、どのような情報を発信するかが問題となっている。

時々、少年犯罪に怪しげなサイトから得た情報に翻弄されている事実がある。また、匿名性が高まり無責任な情報が氾濫しているのも大変気になる。技術やサービスが格段に進歩したが、人間の良心や倫理観が退廃するのを心配しなければならない時代になったようだ。

 


ブログの使い方

2005-08-24 11:35:14 | IT
昨日からgooでブログを立ち上げた。しかも無料のブログスペースを頂戴している。大変有り難い事である。別に無料のスペースで自分のホームページ(http://sano-a238.hp.infoseek.co.jp)も開設している。大手企業のポータルサイトとはいえ、無料のスペースを提供してくれる企業に心から感謝したい。全くの個人が、インターネットというネットワークに何かを発信できる、ということは大変有り難い。 ところで、個人のブログは、誰が何の目的で見てくれるのか良く分かっていない。しかし、せっかくサーバーの一部を提供して頂けるので、有効に利用させて頂くことにしたい。実をいうと、ブログの存在は識っていたが、どう利用して良いか分からずに見過ごしてきた。 62歳の誕生日を迎えて、一念発起した。時代に取り残されないという意味もあるが、何時までも世間との関わりをもち続け、何かを発信したいという意欲もある。しかし、あまり人の目に触れることはあるまいとも自覚している。そこで、あくまでも自身の記録として、何かを書き続けたいと思っている。 徒然なるままに、よしなき事どもを記して、自己の哲学の整理と、日常の生活の記録、早く言えば日記帳として活用させて頂くことにしたい。妻にも自分のブログを立ち上げるように勧めている次第です。