歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

出羽三山、修験の旅:4〜湯殿山〜

2016年08月12日 | 旅録 -travelogue-
あれから、ほぼ丸一年。

去年=2015年のお盆休みに詣でた、出羽三山。

初日に羽黒山(現世)。
二日目に月山(過去世)、
そして 締めは、
湯殿山(ゆどのさん)=来世。

「生まれ変わりの三山詣で」とされる順番通りに、巡ります。



前回、月山を登りました。
土砂降りの中を。

月山山頂から尾根伝いに歩けば、2時間半くらいで湯殿山神社に辿り着けるようなのですが、、、



「月山〜湯殿山〜ふたたび月山 の一日での往復は無謀」という
宿坊のご主人の忠言に(しぶしぶ)従って、
月山8合目の駐車場から、一旦下りていきます。



この山道下山だけで、40分程度。



ブナの巨木が次々に立ち現れる山道は、いちいち止まって見ていたくなる、美しい風景の連続です。
せっかちな私は いちいち止まって見たりなんて、しなかったんだけど。

登山口にあるビジターセンター辺りまで下山したら、ぐる〜〜っと、山裾を迂回する道(国道112)を走ること、
1時間。

湯殿山有料道路を通ると、

湯殿山神社に容易くアクセス出来る、麓の駐車場に着きます。



見えました。
巨大鳥居。

部分的に削れて土はだ露わな山というか谷に挟まれて。




谷山の緑と 空の青を背に、赤が鮮やかで、強い。

谷のV字に、ぎゅっと凝縮する、クリアなホーリーパワーの溜まりを、感じます...か?



この鳥居の足もとに、



手水鉢があります。
ダブルドラゴン。


ここから先は神域。

頂の拝殿まで、もう少しだけ登ります。
送迎バスがあっさり送り届けてくれますが、
私はあえて、歩いて登ります。

ちゃんと苦労(努力)した方が、得られるものが大きいはず、と信じているのもあるし、

山道の風景を丁寧に見て歩きたい、というのもあり。






案外、長いです。

自分以外に歩いている方は、見えるだけで、1、2人ほど。



クサギの青い実。




案外、、、長いです。

うっすら堪え切れなくなって来そうになったところに、歩いて下りて来る人が現れたので、

「まだですか!?」って聞いたら、

「もうすぐそこだよ」と



ほんとでした。

神社の麓に着きました。

ここから先は、写真ダメ。

「語るなかれ」「聞くなかれ」
の、神域になります。

どうしようかな、

語るべきか、語らざるべきか、、、




拝殿は、





お祓いの、




はだしで、






ご神体が、





お〜!




お湯!





パワー!





うお〜〜!





足湯も





ヘビ!





手ぬぐい必須





ぽかぽか





いやーーーー、


、、、、凄かったです!


色々、初めてな感じでした。

しきたり通り、語らずに秘匿して置こうと思います…。
詳しく語りたいけど語れず、申し訳ない。

しかし、行く価値ありです。
神秘度ハイクラス。






歩いて下ります。



レストセンターで
流しそばを食べる青年を眺め。

すだれの向こうから、たまにスルーッと、ひとかたまりずつ、そばが流れてきます。
個別のすべり台レーンをすべって。
多分、食べている側のお椀の様子などをこっそりじーっとうかがっているのでしょう。
すだれの向こうの人との、見えない攻防戦。





なんか、ありがたいパワーを感じます・・・!よね!!


以上、

語れないけど まちがいなくパワーあふれるスポット、
たっぷり堪能しました。


現世から、過去世、さらには来世までを巡る、生まれ変わりの三山詣で。

前世の一人に、山伏(っぽい修行僧)がいらっしゃるという、私ですが。今回はその前世の魂が
すこぶる喜んでいる感触を体内に感じつつ、ハイテンションになっておりました。

心機一転、現身の私も、生まれ変わることが出来たのでしょうか。

はたして。 





その後は、



田園の中にある、そんなに混んでない温泉に入って、





黄昏を見届けて、




サービスエリアで精進落としをして



(牛タン♡)



8月15日の夜の東北道の クレイジー帰省ラッシュに
まんまとがっぷり乗っかって。

ずーーーーっと、マイiPodのお気に入りプレイリストをかけて、ずーっと歌っていたので
渋滞で進まないとかは、苦ではなかったんですが、
時々来る眠気、、、あれはヤヴァイ。

食べながら寝落ちしちゃう赤ちゃんのように、歌いながら寝落ちしかけたり。
あやうくマジで生まれ変わるところでした。


ふっと意識が消えそうになるたびに、「ぎゃーーー!!」とか「ねみーーー!!!」とか「ッポウヴヴィヴァウワアアア"ーーー!!」とか、意味不明な爆裂音を叫んだりして、やり過ごしたり。
時々挟んで流れるクラシックの「G線上のアリア」とかにすんごく癒されたり(アレマジ凄い)。

iPodは、ほんとに凄い、有り難い。渋滞対策に、シンガロング(時折絶叫)、オススメです。(※ただし一人旅に限る)



日付も変わった深夜の2時に
無事、帰京できました。

無事、生まれ変わらずに済みました。



   終


ということで、

丸一年越し、ようやっと。
今年の盆休み旅が始まる前に、なんとかギリギリ書き上げた次第です。

しかし、満を持しといて、この内容の薄さ!
すみません、「語るなかれ」を、(おおむね)律儀に守らせて頂きまして、、。

ぜひ、じかにぜひ訪れて体験して欲しい、ハイクラスな霊験アラタカスポットです。
今回初上陸の山形という土地も、とても落ち着く、良いところでした。
宿坊ステイもオススメ!場所に依るようですが、豪華な精進料理フルコースを頂けます!

ただ、
冬季は雪に埋もれるため、月山と湯殿山は参拝できませんので、要注意。


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