サラリーマンのよもやま話

50代独身サラリーマンが思いのすべてをぶちまける!…ってほどの大袈裟なものではなく、ただの日記です。

時代に合わない組織は廃れるのみ

2021年01月30日 08時52分10秒 | 時事ネタ

消防団員の待遇改善を検討 減少に危機感、人員確保へ

 

年末に引き続き、またまた消防団ネタを書く。

あ、その年末にも書きましたがオレは昨年3月に地元の消防団に入団したんですよ。

間もなく入団1年になろうとしておりますが、コロナのせいで実質団員として活動したのは年末の夜警のみ。

そこで見た光景にウンザリしたけれど、それでも今では「生まれ育った地元へ恩返し」の気持ちでいる。

…と言えば聞こえはいいが、恐らくまだこの程度の活動しかしてないのでそんなことを言えるのかも知れない。

団員の活動の負担が増えるとオレもいつ「もう辞めます」と言ってもおかしくは無い…。

 

では冒頭の記事のネタに。

消防団員の数が全国的に減っており、危機的状況らしい。

だろうね。

オレの所属する団も定員を維持するのが精いっぱい。

田舎なもんで若者がおらんと言うもの問題なのだろうけど、あと数年で50歳になろうかと言うオレみたいなおっさんを新規団員として勧誘しなきゃならんようなこの状況。

こういう状況が全国的に広がっているんだろうね。

 

少子高齢化などで減少傾向が止まらず、地域防災力の低下に危機感が強まっている。

これは大いにあると思う。

オレの住む地域でも若者なんてほぼ見ないもの。

みんな進学や就職で都会に出て行っちゃうもの。

でも、それが地域防災力の低下とどう関係あるの?

地域は住民みんなで守るものでしょ?

それを消防団の役割!みたいな感じを出すから誰も入りたがらないんじゃないの?

本当の火災は本職に任せれば良いだけの話やし、それで足りないのなら消防団じゃなく本職を増やせばいいだけ。

まあ火災なんて滅多に起こらないせいかも知れないけれど、そのための本職の人員確保を「税金の無駄だ!」なんて考えているバカがいるから悪い。

餅は餅屋って言うでしょうよ。

世の中には何でもプロ(それでメシ食ってる人)が居るんですよ。

プロに任せるのが一番なんですよ。

それをど素人の消防団にプロ並みの役割を押し付けようとしてるからアカンのですよ。

 

団員に支払う報酬や出動手当の引き上げを視野に有識者会議で議論

報酬や手当がキチンと団員の懐に入ってるのなら手当の引き上げも効果的でしょうよ。

でも実際は本来団員への手当が団や班の会計にプールされ、飲み代や旅行代に消えているのが現実じゃない?

手当を引き上げたところで「ラッキー飲み代増えた」と一部の連中が喜ぶだけ。

ネットなんか見てても、実際団員だった方は「一度たりとも手当なんて貰った事が無い」と言う声が多い。

これでは何の意味も無い。

少なくとも、真面目に活動してキチンと手当が団員の懐に入っている消防団以外は、たとえ名目上手当が年間1,000万円になったとて、何の意味も無い。

だったらその手当引き上げ予算で正規の職員を増やせって。

 

要するに、

めんどくさいことが多すぎる

消防団の役割と関係ないことまでさせられる

にもかかわらず実質ボランティア活動

 

有識者とやらはまずはこういう実態を把握した方がいいんじゃね?

オレが入った時はすでにコロナ禍だったことが幸いし、ありとあらゆる行事が中止となっているのでまだそこまでめんどくさい事は無いけれど、入団時にオレが聞いたのは「地域の祭りの準備」もあるとか。

地域の祭りの準備が何で消防団の役割なんや?

自治会主導でええやろ。

そしてネットなんか見てると一番めんどくさいのが「操法大会」ってやつらしい。

 

消防操法(しょうぼうそうほう)とは、日本の消防訓練における基本的な器具操作・動作の方式。総務省消防庁の定める『消防操法の基準』に基づく火災消火を想定した基本操作の訓練である。(wikipedhiaより抜粋)

 

要はこの消防操法がいかにしっかり身に付いているか、日々の訓練の成果を競い合う大会のようなのだが、その実態は規律と呼ばれる動きや、2名以上の動きをそろえて(シンクロして)見せるなど動きの綺麗さが要求される…らしい。

 

以下、またまたwikipedhiaから抜粋するけれど…

練習時間の大半が規律やシンクロした動きの習得に当てられるが、これらの動作は様式化した形式主義に堕しており、実際の火災現場での動きとはかけ離れており、税金を投入していながら「競技大会の為の訓練」となっているため、近年では審査基準に実際の火災現場を想定する動きがみられる。
県大会や全国大会の出場を目指す地域では、練習期間が長期間、時には年間を通じて常時行われる場合が多く、消防団員は本来正業に就いているのが原則であるにも関わらず、幹部やOBなどの圧力により過剰な練習を強要され、自分や家族、職場にまで多大な負担を強いられることもあった。既存の団員の離脱にもつながることから、近年では「競技大会の為の訓練」から、現場での応用を目指した活動に活路を見いだす消防団も出てきている。
過剰な訓練を行った後、心筋梗塞等により死者が出るケースも存在する。最近では平成17年5月、操法訓練後に心筋梗塞に陥り消防団員が死亡する事故が発生している。訓練には大変無理な動きも多く、練習期間も長期に及ぶために、練習の過程で怪我をする消防団員もいる。平成17年度における操法訓練に伴うけが人は、災害認定されたケースだけで500件を超えている。さらには平成27年には操法技術の未熟さを苦にした消防団員が自殺をするなど、精神的な負担も負わされている。消防団員は本業を持っている団員がほとんどのため、怪我をした際には仕事や家庭にも多大な支障をきたし、多くの犠牲を払うことになる 。
上記のことから、操法(大会)不要論も強く議論されるところであるが、既得権益や消防団員の票を軽視できない政治により、操法(大会)廃止や実災害に沿った訓練への変更等はほぼ行われていないのが現状である。

 

…もうね、これに尽きるよ。

手当がどうとかじゃねーんだよ。

こういう昔の軍隊みたいな旧態依然の行事や体質が未だに残っていることが問題なんだよ!

オレらは軍に徴兵されたんか?

違うやろ!

だったらこんな超絶めんどくせーこと、誰が好んでやるんだよ!

たとえどんだけ金を積まれても死んでもイヤだね!(by大和田常務)

 

地域のために頑張ろう!

そのために消防団に入ろう!

 

…そう思える組織や活動内容にならない限り…いや、誰かの既得権益の対象となっている限りは消防団の未来は無い。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする